2006年8月23日
電気・情報系
博士課程後期3年の課程
学生 ならびに10月入・進学予定者 各位
21世紀COE
新世代情報エレクトロニクスシステムの構築
拠点リーダー 内田 龍男
QIスクール長 川又 政征
電気・情報系では,「新世代情報エレクトロニクスシステムの構築」が文部科学省21世紀COEプログラムに採択されました.このプロジェクトでは,本研究計画に関わるCOE特別研究員(リサーチ・アシスタント,RA)を下記の要領で募集しております.つきましては,「新世代情報エレクトロニクスシステム」拠点形成計画概要を熟読の上,申請をしてください.
平成18年度 21世紀COEプログラム
「新世代情報エレクトロニクスシステムの構築」
拠点形成計画概要
高度情報通信社会の構築に根幹的に関わる我が国の半導体,磁気記録,液晶産業界は,欧米勢とアジア勢の狭間にあって世界競争の試練に立たされており,国際競争力の長期的確保には大学の英知の活用が急務である.東北大学電気系は,伝統的に情報通信技術(IT)と材料・デバイス開発に関わるナノテクノロジー(NT)の研究において世界を先導する独創的研究を展開してきており,この実績により電子工学専攻は,既に"教育研究COE"に選定されている.そこで,これを中核として,シナジー効果が期待できる電気・通信工学専攻,電気通信研究所及び未来科学技術共同研究センターを加えNT・IT融合研究教育センターを創設し,センター長のリーダーシップと第三者評価委員会の厳正な評価の下で,世界最強の学際的電気・通信・電子工学研究教育拠点形成を図る.本拠点形成により,画期的な半導体・ストレージ・光・ディスプレイデバイス,コンピューティング・情報トランスポートシステムの創出を推進し,グローバルネットワーク対応の新世代情報エレクトロニクスシステムを構築する.
また,独創的研究を通じた教育により世界をリードする人材を育成するための教育環境を整える.拠点形成においては学際的知見と発想が必須となること,及び我が国産業の国際競争力強化への貢献等の視点から,"QIスクール"(学際・国際・産学交流道場: Quadruple I)を創設し,ランキング研究奨学金制度等の競争的環境下で"エラントリ教育"(Errantry:武者修業)を集中的に実施する.そこでは,国内外から優秀な博士課程学生を選抜して集め,海外一流研究員参加の連携による早期修了エリート博士の輩出と世界的若手研究者の育成を図るために,スーパーインターンシップ制度及び彼らが主体のミニ国際会議開催等を実施する.
本拠点の形成は東北大学の伝統の発展的継承であり,材料・プロセス・評価等の基礎研究を最先端のデバイス・システム応用研究に活用し,国際競争力強化に直結する独創的科学技術の創出と,世界的若手研究者の育成において学術的,教育的,社会的な意義と波及効果がある.
1.
基礎開発・支援研究
1.
ナノスコピックプラズマプロセス制御
2.
分子情報デバイスの表面・界面のナノスケール制御
3.
電子の電荷とスピン活用の半導体エレクトロニクス開拓
4.
高速通信用超高性能音響素子開発の基礎
5.
走査型誘導顕微鏡によるナノドメインエンジニアリング
6.
超音波マイクロスペクトロスコピーによるプロセス評価法
2.
4大キーデバイス開発研究
1.
シリコンベースW族半導体の原子制御プロセス
2.
超高集積低消費電力システムLSI開発
3.
超高速低消費力高性能アクティブデバイス開発
4.
超高速超広帯域低消費電力動作無線通信用LSI開発
5.
テラビット磁気記録ナノ微粒子媒体開発
6.
超高密度垂直磁気記録媒体、ヘッド、デバイス開発
7.
超小型・超広帯域光源開拓による超高速光通信デバイス開発
8.
超低電力・高性能液晶ディスプレイ開発
3.
コンピューティング・トランスポートシステム研究
1.
超高速並列処理アーキテクチュア開発
2.
マルチメディア応用高性能VLSIプロセッサ実現
3.
超高速大容量コンピューティング実現
4.
超高速広帯域情報通信用アンテナ開発
5.
超高速ワイヤレス通信システム実現
6.
超高速光トランスポート・ネットワークシステム実現