福島県立須賀川高等学校 | 1965年卒業 | |
東北大学・工学部・通信工学科 | 1969年卒業 |
東北大学・工学研究科・電気及通信工学専攻 | 修士課程 | 1971年修了 |
同 | 博士課程 | 1974年修了 |
1974年−1976年 | 東北大学 助手(工学部) |
1976年−1988年 | 東北大学 助教授(工学部) |
1977年−1978年 | 米国カーネギー・メロン大学数学科 客員研究員 |
1988年−1993年 | 東北大学 教授(工学部) |
1993年− 2010年 | 東北大学 教授(情報科学研究科) |
2005年−2008年 | 東北大学 情報科学研究科 副研究科長、教育研究評議員 |
2006年− 現在 | 華東師範大学(中国上海)顧問教授 |
2008年− 2010 | 東北大学 情報科学研究科長、教育研究評議員 |
2010年− 2015年 | 関西学院大学 教授 (理工学部情報科学科) |
2010年− 現在 | 東北大学 名誉教授 |
電子通信学会誌,編集委員 | 1984年−1986年 |
ISCAS ’85プログラム委員 | 1985年 |
電子情報通信学会東北支部庶務幹事 | 1985年6月−1987年5月 |
電気通信技術委員会 日本電信電話株式会社 | 1986年10月 |
情報処理学会欧文誌 編集委員 | 1988年 |
電波科学研究連絡委員c分科会委員 | 1988年11月 |
電子情報通信学会論文誌 編集委員 | 1989年−1991年 |
東北地域研究交流促進協議委員会(岩手県) | 1989年1月 |
電子情報通信学会通信方式研究専門委員会委員 | 1989年6月−1995年5月 |
電子情報通信学会回路とシステム研究専門委員会委員 | 1989年12月 |
Algorithmica (Springer-verlag),Editor | 1990年−現在 |
情報処理学会アルゴリズム研究会主査 | 1990年4月−1992年3月 |
SIGALアルゴリズム国際会議実行委員長 | 1990年8月 |
情報処理学会創立30周年記念国際会議プログラム委員 | 1990年10月 |
ISAAC Ad. Comm. 委員長 | 1991年12月−2008年12月 |
第2回アルゴリズム国際会議プログラム委員 | 1991年12月 |
APCCA ’92 プログラム委員 | 1992年12月 |
第3回ISAAC プログラム委員長 | 1992年12月 |
Graph Drawing Workshop Steering Comm. | 1993年7月−現在 |
Graph Drawing ’94 プログラム委員 | 1994年1月−1994年10月 |
Journal of Graph Algorithms and Applications,Advisory Board | 1995年−現在 |
電子情報通信学会情報システムソサイエティ副会長 | 1995年5月−1997年4月 |
ASP-DAC ’95プログラム委員 | 1995年8月 |
Journal of Combinatorial Optimization (Kluwer),Editor | 1996年−現在 |
COCOON ’96プログラム委員 | 1996年6月 |
SWAT ’96 プログラム委員 | 1996年7月 |
Discrete Mathematics & Theoretical Computer Science,Editor | 1997年−2006年 |
文部省学術審議会専門委員 | 1997年4月 |
ICALP ’97プログラム委員 | 1997年4月 |
Graph Drawing ’99プログラム委員 | 1998年10月 |
WADS ’01プログラム委員 | 2000年10月 |
情報処理学会東北支部長 | 2004年5月−2006年4月 |
Graph Drawing ’06プログラム委員 | 2005年10月 |
電子情報通信学会東北支部長 | 2006年5月−2007年4月 |
Computer Science Review (Elsevier),Editor | 2006年4月−現在 |
華東師範大学(中国上海)顧問教授 | 2006年7月−現在 |
日本学術会議連携会員 | 2006年8月−現在 |
Springer Book Series “Geometry and Computing,” Editorial Advisory Board | 2006年8月−現在 |
IEEE Sendai Section Chair | 2008年1月−現在 |
1.直並列グラフ上のほとんど全ての組合わせ問題は線形時間で解けることを証明し,その論文を計算機科学の分野で最も権威のある学術雑誌J. of the ACMに発表した.この成果は,効率のよい計算機アルゴリズムの一般的な設計法を与え,新しい研究分野を開拓したとして世界で高く評価され,111編もの論文で引用されている.また,直並列グラフを一般化した部分k木上の多くの問題に対し効率のよいアルゴリズムを開発することにも成功している.
2.平面グラフに関する多くの問題を線形時間で解く効率のよいアルゴリズムを開発するとともに,平面グラフの理論とアルゴリズムを体系化し,英文の成書“Planar Graphs: Theory and Algorithms”としてまとめ,North-Holland社から出版して,世界的に好評を博している.また平面グラフの判定,埋込み,凸描画,矩形描画,直交描画,直線描画の理論とアルゴリズムを世界に先駆けて研究し,グラフ描画の研究分野を発展させるとともに,Graph Drawing Workshopの創設メンバーとして指導的役割を担ってきた.グラフ描画の理論とアルゴリズムを集大成して,英文の成書“Planar Graph Drawing”としてまとめ,World Scientific社から出版している.なお平面グラフに関して執筆した論文のISIでの被引用回数の合計は175である.
3.ネットワークの多種フローを求める効率のよいアルゴリズムを開発するとともに,VLSI配線アルゴリズムへ応用した,これらの成果を12編の学術論文として発表しており,それらのISIでの被引用回数の合計は71である.これらの貢献により,日本で唯一人ACMとIEEEの両学会のフェローに選ばれている.
4.秘密共有法は情報セキュリティのための重要な技術である.一般的なアクセス構造を有する秘密共有法の設計法を与えた.この成果は暗号の分野で最も権威ある学術雑誌J. Cryptology等に発表され,59編もの論文で引用されている.この成果に電子情報通信学会論文賞が授与されている.
5.絶対に安全な秘密鍵共有が,トランプのカードをランダムに配布してゲームを行うことにより実現できるための必要十分条件を与えた.更に,受領確認可能な情報伝送のためにオイラー閉路状に秘密鍵を共有することを世界で初めて定式化し,それを実現するプロトコルを与えた.また,配布するカードの枚数が最小なプロトコルやオイラー閉路の長さが最小なプロトコルを与えた.更に,カードゲームを実行したときに共有できる秘密鍵のビット数を求めることに成功した.これらの成果に対しテレコムシステム技術奨励賞や国際コミュニケーション基金優秀研究賞が授与された.