研究室公開

OPEN LABORATORY

医工学・ヘルスケア

07

サイバー医療で健康社会を作る!

情報通信技術を駆使した先端医療システムの開発

吉澤・杉田研究室

EXHIBIT

オープンキャンパスでの展示

パネル展示に加えて,足こぎ車椅子の訓練システムのデモ等を行います.

 本研究室では,最先端医療を支える機器の高度化を目的として,情報通信技術を用いた新たな検査,診断,治療法に関する技術の開発を行っています.展示では,片麻痺の方でも楽に走行することができる足こぎ車いすをバーチャルリアリティの技術で再現したシステムを体験することができます.さらに,体内に埋め込まれて使用される人工心臓の実物や,放射線治療で用いられる最新の技術についても触れることができます.

スマホアプリが研究室をナビゲート

SmartCampusへ

遠心型補助人工心臓

 重症心不全患者に使用される人工心臓には,完全置換型と補助型の2種類があります.このうち主に心移植までのつなぎとして用いられる補助人工心臓は,患者の体内に埋め込むことで退院しての生活も可能となるなど,その役割が期待されています.

 本研究室では,患者の生活の質向上や心機能回復を目指した補助人工心臓の制御アルゴリズムの検討と,そのためのポンプ流量や心拍動を推定する手法の開発を行っています.

 コンピュータシミュレーションでのみでなく,模擬循環回路や実際の動物を用いた実験を行うことにより,より信頼性の高いアルゴリズムの開発を進めています.

映像からの脈波推定

 近年,医療費の高騰やメタボリックシンドローム検診の義務化などを受け,人々の間で病気予防のための健康管理に対する関心が高まっています.

 本研究室では,日常生活において手軽に健康管理を行える環境を提供することを目的として,ビデオカメラなどを用いた生体情報の非接触計測法の確立を目指しています.

 人の皮膚は心臓の拍動に合わせて微小にその色を変化させています.この情報を高速カメラで捉えることにより,心拍数や血圧といった様々な生体信号を得ることができます.この技術を応用すれば,例えば,スマートフォンに搭載されたカメラを用いて日々の健康状態を管理することなどが可能になります.

先端放射線治療,医用画像診断

 がんの治療法の1つである放射線治療は,副作用を局所に抑えることができ,その治療成績は肺がんの場合で手術に匹敵すると報告されています.本研究室では呼吸などで位置が変化する肺の腫瘍へ放射線を精密照射する「追尾照射」を実現するため,腫瘍位置計測・予測技術の開発に取り組んでいます.

 また,乳がんや肺がんを対象としたコンピュータ支援診断システムに関する研究を行なっています.放射線画像を用いた定期的な集団検診などでは,医師は極めて多くの人を診断しなければならないという現状があります.そこで,コンピュータを用いてあらかじめ病変だと思われる部分を抽出し,実際の医師の診断を補助することを目的としたシステムに関する研究を行なっています.