研究室公開

OPEN LABORATORY

未来を拓くスマート技術

22

薄くて軽く、曲げられるディスプレイ

やわらかい素材で作る未来のエレクトロニクス

藤掛・石鍋研究室

EXHIBIT

オープンキャンパスでの展示

曲がる液晶ディスプレイの最新技術を学んで体感しよう!

スマートフォン、パソコン等から視覚情報を得るために、液晶ディスプレイは現代に欠かせない存在です。そのディスプレイは、一般に硬いガラスで出来ていますが、これをプラスチック等の柔らかい素材に置き換えると、まるで紙のような薄さ・軽さ・柔軟性を備えたディスプレイが実現できます。このような革新的な表示技術は、将来の情報化社会やライフスタイルを大きく変える可能性があります。当研究室では、高画質かつ曲げられるディスプレイの実現に向けた先進的な画像デバイス技術について、デモ展示を通して紹介しています。

スマホアプリが研究室をナビゲート

SmartCampusへ

藤掛・石鍋研究室の紹介

 皆さんが使用している液晶ディスプレイが、今よりももっと薄くて軽く自由に曲げられ、衝撃を受けても割れなかったらどうでしょうか。自動車や電車の内装、カバンや洋服等、あらゆる場所にディスプレイが設置可能になります。さらに、従来では重くて運搬が大変だった大画面テレビも、巻き取って一人で簡単に持ち運べるようになるなど、ディスプレイの携帯性・利便性が格段に向上します。そのような夢のディスプレイを実現するため、当研究室では液晶、高分子、有機半導体といった有機材料が持つ電子・光機能性を開拓しながら、フレキシブルディスプレイ、反射型ディスプレイ、立体表示システム、高機能光学デバイスの研究・開発に取り組んでいます。会場でこれらの最先端技術に触れながら、未来のディスプレイを体験してみませんか?
今年は「1号館330室」と「1号館特設会場(スマート技術)」の2つの会場を設けています。1号館330室では、初心者でも理解ができるように「液晶とは何か」から「ディスプレイ表示の仕組み」までを解説するコーナーを設け、フレキシブルディスプレイの最新技術を知って頂けるようなデモや、偏光板を持ち帰ることができる工作コーナーを準備しています。さらに特設会場では、反射型液晶ディスプレイをテーマとして、高画質を実現する光学部材などを展示しています。
当研究室のスタッフが懇切丁寧に説明しますので、どうぞお気軽にお越しください。どちらの会場もお見逃しなく!!

フレキシブル液晶ディスプレイ

当研究室ではフレキシブルな液晶ディスプレイをメインテーマとして取り組んでいます。従来の硬いディスプレイパネルを柔らかくするためには、まずデバイスの土台となる「基板」をやわらかい材料に置き換えることが必要です。また、曲げた際に液晶層の厚みが不均一になると画質の悪化を招くため、液晶の厚みを保つスペーサを設けることが必要になってきます。これらの課題に対し、ディスプレイ応用に適する超柔軟なプラスチック基板を塗ってはがす工程によって開発したり、液晶中に高分子の壁を作ってスペーサを構築する手法を提案しながら、曲げても表示の乱れが生じない高品質なディスプレイを目指しています。1号館330室の会場では、私たちの研究室で開発した技術を駆使したフレキシブル液晶デバイスのほかに、バックライトや偏光板といったディスプレイを構成する上で大切な役目を果たしている光学部材もご覧頂けます。

(特設会場) 自然光を効率的に利用する反射型液晶ディスプレイ

パソコンやスマートフォン等に用いられている液晶ディスプレイは、パネルの背面に白色光を放つ「バックライト」と呼ばれる部材を使って表示を行っています。しかし、ディスプレイに組み込まれる部材(偏光板など)はバックライトの光を吸収する性質も有するために、バックライト光の損失が生じます。従って、より明るい表示を行うには、バックライトの輝度を向上させる手段が取られますが、その分だけ消費電力が大きくなります。これは、バッテリーで駆動する携帯情報端末では電池の消耗を早めることになります。
そこで私たちの研究室では、環境光(太陽や室内照明から降り注ぐ光)を利用する反射型ディスプレイに着目しています。反射型は消費電力の大きいバックライトを用いないために、省電力性に非常に優れた表示方式です。近年ではお店や公共交通機関など屋外での使用を目的とした電子広告看板(デジタルサイネージ)への応用が期待され始めています。
当研究室では、透過率と波長バランスに優れた偏光板や、一定の角度範囲に光を拡散する高分子多層構造フィルム、ディスプレイの高コントラスト化と広視野角化を実現する光学補償フィルムなど、高性能かつ高画質な反射型液晶ディスプレイの実現に向けた光学技術の研究開発を進めています。