研究室公開

OPEN LABORATORY

ロボット・人工知能

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自然言語処理:言葉がわかる人工知能

体験しよう!人工知能の最前線

乾・岡崎研究室

EXHIBIT

オープンキャンパスでの展示

自然言語処理技術を応用した、言葉が分かるコンピュータの体験型デモ

言葉が分かるコンピュータを応用したシステム・サービスを展示しています。最近の面白い話題などを教えてくれる対話ロボット、災害時に寄せられる大量の情報から被害状況を集約・分析してくれるシステム、ウェブやTwitter上の情報からあなたの関心、生活リズム、更には世の中の関心事を推測してくれるサービス、あなたが思い浮かべたもの(歴史上の人物など)を何でも当ててくれる推論エンジンのデモを展示しています。

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言葉の行間を読む人工知能

人が言葉を理解するとき、頭の中では無意識のうちに様々な推論が起きていると考えられます。本研究室では、人間の言語理解の仕組みを機械の上で実現するために、人間のように様々な物事を連想し、言葉の行間をきちんと理解する人工知能の基礎技術を研究しています。
 
オープンキャンパスでは、研究成果の一つである世界最速の仮説推論エンジン「フィリップ」と、ウェブから獲得した大規模単語連想ネットワークを用いて、与えられたヒントからあなたの思い浮かべたものを当てる連想システムのデモを展示します。例えば、図のように、「武士 仙台 眼帯」というキーワードから、単語の連想ネットワークを使って関連する言葉を探し出し(仙台→東北地方、武士→戦国大名など)、与えられたキーワードに最も関連が深い単語「伊達政宗」を自動的に推論します。

言論マップ:情報の真偽判断をサポートする仕組み

言論マップは、入力された命題、例えば「うがいは風邪を防ぐ」「電気自動車は環境を守る」などについて、数千文書にも及ぶ膨大な関連情報を自動的に検索・分析することができます。分析結果は、命題に対する賛否としてまとめられ、それらの根拠も知ることができます。「うがいは風邪を防ぐ」の分析結果からは、「うがいが風邪予防になる」理由として「喉に付着した雑菌が洗い流せる」ことや、「うがいだけでは風邪を防げない」理由として「食物を介して感染する場合がある」といったことが分かります(図)。

言論マップには、自然言語処理の最新技術が活用されています。さらに、実社会で役立つシステムにするにはどうすれば良いかということも考え、実用化を目指して研究開発を進めています。

Twitter上で拡散する誤情報の検出と拡散・収束状況を可視化

インターネットやモバイル通信などの情報通信技術により、人々がいつでも、どこでも、誰とでもつながり、メールやソーシャルメディアなどで情報を交換できるようになりました。大量かつ多様なデータがリアルタイムで流通するビッグデータ時代が到来しましたが、そのデータの中にはどのような情報が流れているのでしょうか?

この事例では、自然言語処理技術を応用して、東日本大震災直後1週間の日本語の全量ツイート(約1億8千万ツイート)から誤情報と思われるものを自動的に抽出しました(左)。さらに、各誤情報に対してソーシャルメディア上での拡散・収束状況分析しました(右)。情報技術が発展した現代において、信じられないほど多くの誤情報が流れたこと、影響力の大きい人物(公的機関や企業など)が誤情報の拡散収束過程を左右することが分かりました。

このように、大量の言語データを言語処理技術を用いて分析することで、世の中で起こっていることや、人々の意見を正確かつ客観的に概観できるシステムを開発しています。