模擬授業

TRIAL LESSON

会場:101大講義室
 会場のご案内
7/25
火曜日
13:00〜13:30
 TRIAL LESSON
研究で知る工学部と理学部の違い 〜薬の副作用を測るセンサチップとは?〜
講師:平野 愛弓 教授
 
 

 私は高校生の頃、大学の工学部と理学部の違いが分かりませんでした。当時は入学時に学部を決めなくてもよい大学が多かったため、とりあえず理系として入学して、後から決めればいいと考えていました。しかし、コース振り分けを行う2年生になっても工学部と理学部の違いが分からず、非常に悩んだことを覚えています。大学の理工系学部の違いは、分かりにくいものです。今回の授業では、理学部と工学部の両方の経験をもつ私の目から見た学部間の違いについて、「研究」の観点からお話ししたいと思います。少しだけ私の研究についてご紹介すると、私たちの研究室では、微細加工して作製したシリコンチップの中に心臓の細胞膜を人工的に作ることにより、薬の副作用を測るセンサを開発しています。この研究に至った経緯に基づいて、工学部と理学部の違いについて分かりやすくお話ししたいと思います。

講師プロフィール

平野 愛弓(東京都千代田区 出身)

東北大学 材料科学高等研究所/電気通信研究所
教授

 ナノレベルの加工技術と生体分子(バイオ)を組み合わせて、医療や創薬に役立てるようなセンサやデバイスを作ることを目指しています。このような研究分野はナノバイオ融合分野、あるいは医工学分野と呼ばれています。電子工学や化学、生物科学を融合した新しい研究領域で、わくわくするような発見に満ち溢れています。今回の授業ではその楽しさについてもご紹介したいと思っています。

7/25
火曜日
13:50〜14:20
 TRIAL LESSON
言葉がわかる人工知能をつくるには〜言葉の不思議と自然言語処理の最前線〜
講師:乾 健太郎 教授
 
 

 人は言葉を使って意志を伝え、考えをまとめ、知識を記録します。ロボットの頭脳となるコンピュータ(すなわち、人工知能)もいつか同じように言葉が使えるようになるでしょうか? 言葉の理解は人工知能の研究の中でも最も難しい問題の一つです。何が難しいのか? 解決の糸口は? 言葉を易々と使いこなす人の知能の不思議に触れながら、言葉がわかるコンピュータをつくる人工知能研究の最前線を紹介します。

講師プロフィール

乾 健太郎(千葉県船橋市 出身)

東北大学 大学院情報科学研究科
教授

 人の言葉をコンピュータに教える研究をしています。もともと人と関わることが好きで、言葉にも興味を持っていた私は、大学時代に「国語の問題を数学で解こうとする」かのような、このちょっと変わった研究分野と出会いました。理系だけでも文系だけでもない世界があることに心躍る思いだったこと、今もよく覚えています。ワクワクできるものと出会いは、何にもまさる成長の糧です。大学に入ったらぜひそんな“ワクワクの種”を見つけてください。

7/26
水曜日
10:00〜10:30
 TRIAL LESSON
プラズマが病気を治す!? 〜触れるプラズマで創る未来の医療機器〜
講師:金子 俊郎 教授
 
 

 皆さん、「プラズマ」というと何を思い浮かべますか?太陽、核融合、蛍光灯、空気清浄器・・・いろいろあると思いますが、実はいま、手で触れるほど低温のプラズマが医療の分野で注目されています。私の研究室では、この「低温プラズマ」を使って、細胞の中に抗がん剤や遺伝子などの治療薬を高効率で導入(ドラッグデリバリー)して、病気を治す研究を行っています。

 なぜ、プラズマで細胞の中に薬が入るのか?この疑問に答えるために、医学や薬学を専門とする先生と一緒に研究を行い、プラズマ中に含まれる電子やイオン、さらに活性種と呼ばれる成分が細胞活動に作用するためであることが分かりました。特に活性種は、それ自体でがん細胞を死滅させたり、細胞の成長を早めたりする効果があることも分かってきました。模擬講義では、この低温プラズマを使って、副作用が少なく、早く病気を治す未来の医療機器を創る研究について紹介します。

講師プロフィール

金子 俊郎(宮城県仙台市 出身)

東北大学 大学院工学研究科
教授

 私が「手で触れる低温プラズマ」に出会ったのは約10年前です。それまでは、核融合などの高温プラズマの物理的な研究を行っていましたが、低温プラズマが医療や農業の分野で世の中の役に立つ可能性を秘めていることを知り、医学や農学とコラボする新しいプラズマ工学の研究に挑戦することに決めました。一つの分野だけではなく、生物や化学などの異なる分野の勉強をすることで、新しい発見があり、新しいアイディアが生まれました。これまでにない新しい学問分野に挑戦する楽しさを、皆さんに紹介したいと思います。

7/26
水曜日
10:50〜11:20
 TRIAL LESSON
地球環境を守るために 〜熱電発電の実現に向けた開発研究〜
講師:林 慶 准教授
 
 

 きれいな夜景を見て、皆さんはどう思いますか?「電気エネルギーが使われている」と考える人はいるでしょうか?照明器具、テレビ、スマートホンなど、私たちが使う物に電気エネルギーは欠かせません。世の中の発展にともなって電気エネルギーの使用量は増え続けています。電気エネルギーを得るために、一番使われているのは火力発電ですが、化石燃料には限りがあります。かといって、安全性に不安が残る原子力発電に切り替えるのは困難です。

 こうした中で、「熱電発電」が注目されています。熱電発電は熱電変換材料を用いたクリーンな発電技術です。工場・自動車・人体などから未利用のまま捨てられている排熱を利用して、電気エネルギーを得ることができます。模擬講義では、エネルギー問題と熱電発電の原理を説明した後、熱電変換材料の開発研究を紹介します。

講師プロフィール

林 慶(大阪府高槻市 出身)

東北大学 大学院工学研究科
准教授

 「工学」の目標は、科学技術を用いて豊かな社会を実現することです。私は、東北大学大学院工学研究科に来る前まで「理学」の研究をしていました。物理学に基づいて真理を探究するのは面白かったのですが、エネルギー問題に対して研究で貢献したいと思うようになり、「工学」研究の道に進むことにしました。模擬講義では、私たちが現在取り組んでいる熱電発電の研究を紹介し、工学の魅力を皆さんにお伝えしたいと思います。

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