東北大学工学部電気情報物理工学科

Department of Electrical, Information and Physics Engineering

情報知能システム総合学科から2015年4月に名称変更

  • 電気工学
  • 通信工学
  • 電子工学
  • 応用物理学
  • 情報工学
  • バイオ・医工学

Q& AQ&A・入試情報

Q&A

電気情報物理工学科についてこれまで寄せられた質問の中から、代表的な質問とその回答をご紹介します。

Q
電気情報物理工学科は、何を学ぶところですか? コンピュータやソフトウェアについて学ぶところでしょうか?
A
電気情報物理工学科は、コンピュータやソフトウェアなどの情報科学・情報工学分野だけを対象としている学科ではありません。電気・電子工学をはじめとして、次のように、電気・通信・電子・情報分野や応用物理学、医工学など様々な分野を学ぶことができます。
  • 電気エネルギー、電力ネットワークや電気自動車、エネルギーデバイスなどの「電気工学」
  • 携帯電話や無線通信、光通信などの「通信工学」
  • 半導体デバイスや磁気記録、光エレクトロニクスなどの「電子工学」
  • 超伝導や光機能性ガラス、物性物理などの「応用物理学」
  • コンピュータやソフトウェアなどの「情報科学・情報工学」
  • 人工臓器や診断・治療システム、医用生体材料などの「医工学」
詳しくは「コース紹介」のページをご覧ください。
Q
ロボットに興味があるのですが、電気情報物理工学科ではロボットについては研究していないのでしょうか?
A
もちろん研究しています。
本学応用情報学専攻の田所諭教授は「ロボットの解剖学」の中で、「頭脳」は情報科学、「制御」は電気・電子工学、「操縦」はヒューマンインタフェース、「体」は機械工学が基盤となっていると解説しています。情報科学、電気・電子工学、ヒューマンインタフェースは、いずれも本学科の研究領域です。
すなわち、ロボットが動く時、一番大事な「頭」「知能」の部分を担当するのが当学科が研究している分野です。いわば「ロボットをいかに賢くするか?」を研究しています。
当学科でロボットを研究している研究室の例を3つ挙げておきます。
Q
将来、医工学を研究したいのですが、学部はどの学科に入ればよいでしょうか?
A
ぜひ本学科を選んでいただけたらと思います。
東北大学には、平成20年に発足した医工学研究科があり、医学・医療の革新的進歩につながる教育・研究を行っています。あなたが行う研究成果によって、数千人・数万人の人を助けることができる可能性を秘めているのが医工学です。
東北大学医工学研究科は大学院であり学部を持っていないため、東北大学の学内及び学外の工学系学部や保健・生物・薬学・農学系学部などを卒業された方が進学しています。その中でも、電気情報物理工学科の卒業生は大きな割合を占めています。医工学研究科の博士前期課程学生の定員は31名ですが、本学科から毎年20名以上が医工学研究科に進学しています。
東北大学における医工学研究は、大正14年に電気工学科(現在の電気情報物理工学科)と医学部小児科学との共同研究から始まったといわれています。現在も電気情報物理工学科と医工学研究科の結びつきは、研究内容及び学生・教員ともに非常に密接です。当学科と医工学研究科を兼務する教員も多くいます。当学科の7つのコースの中では、メディカルバイオエレクトロニクスコースから多くの方が医工学研究科に進学しています。同コースは2015年4月にバイオ・医工学コースとなり、2年次後期から医工学の専門知識をより充実して学ぶことができるようになります。
心電図や脳波をはじめとした人間の生体情報は、そもそも電気信号です。まずは電気情報物理工学科に進学して、電気に関する知識を身に付けた上で医工学研究科に進学すれば、より実りある成果を得ることができるでしょう。
Q
電力(電気エネルギー)問題に関心があります。電気情報物理工学科では電力問題に関してはどのようなことを学ぶことができますか?
A
電力問題を考える上で基礎となる電気エネルギーに関する様々な専門的知識をしっかりと学ぶことができるのが、何よりも本学科の特長でしょう。
電気情報物理工学科では、主にエネルギーインテリジェンスコースで、電気エネルギーの発生、輸送、消費に関する専門知識を学びます(電力発生工学、電力系統工学、高電圧工学、電力応用工学、等)。その上で、電力問題に関する様々な研究に取り組むことになります。
特に震災以降、電力(送電網)のネットワークの重要性が高まっています。分散型電源と呼ばれる太陽光発電や風力発電などが多くの場所に設置されるようになると、安定しかつ品質の高い電気を得るためには、電力ネットワークを高度にコントロールすることが必要です。そのような研究にも当学科は取り組んでいます。
また風力発電や小型水力発電、太陽光発電などの研究も、当学科は行っています。
Q
高校での学習内容と電気情報物理工学科で学ぶ内容とはどのようにつながっていますか? 高校の物理の中の「電気」の発展のようなイメージでしょうか?
A
それだけではありません。
もちろん、高校で学ぶ物理の中で「電気」及び「磁気」の部分は、電気情報物理工学科で学ぶ内容の土台となる大変重要な分野です。
それに加えて、高校の物理の中で「波」として学ぶ「音」や「光」の部分も、電気情報物理工学科の重要な研究分野の1つとして位置づけられており、当学科において多くの研究が行われています。
また数学も、大学入学後は発展的に学習し、電気情報物理工学科の各分野の研究を行う際に欠かせないツール(道具)として身に付けることが求められます。
一方、大学で研究に取り組む際には世界と競争し、コミュニケーションしなければいけません。そのためには英語も必須です。
そのほか、教科として「情報」を高校で学んでいれば、そこでの学習内容は情報工学系の学習を行う上での足がかりとなりますし、将来医工学分野への進学を希望している方は、生物についても高校時代にある程度勉強していた方が望ましいと思われます。
Q
電気情報物理工学科を卒業すると、就職先は電機メーカーや電力会社、ソフトウェア会社になるのでしょうか?
A
それらの業種はもちろんのこと、自動車メーカー、機械メーカー、化学、鉄鋼、鉄道などの幅広い業種へ就職しています。
質問にあるように、電気情報物理工学科の卒業生(修士含む)の就職先としては、まず電機業界や電力エネルギー、情報通信、システム開発といった業種があげられます。
一方で、電気・情報系の技術はありとあらゆる技術システムで必要とされていることから、これらの業種に留まらず、自動車メーカー、機械メーカー、化学、鉄鋼、鉄道などの幅広い業種へ就職しています。また、『現象を理解して論理的に分析し、解決策を出す』訓練を積んでいるという点で、応用物理学の卒業生に対する企業からの評価は高いものがあります。
具体的にどのような会社に就職しているかについては、「進路・就職」のページをご覧ください。
電気情報物理工学科の卒業生は、一般的には「電気・電子技術者」及び「情報技術者(ITエンジニア)」などと呼ばれている技術者に分類されます。例えば次のサイトには、電気・電子技術者の実際の産業界での必要性が紹介されています(転職情報サイトです)ので、ご参考までに紹介します。
Tech総研『Electronics-Tech 電気・電子技術者が未来を創る』:ここをクリック。
Q
電気情報物理工学科から自動車メーカーへの就職は難しいでしょうか?
A
いいえ、むしろ自動車メーカーは、いま電気・電子・情報系の技術者をとても必要としています。
自動車のコントロールに電子制御技術が多用されるようになり、またナビゲーションシステムなど車をよりよく運転するために情報技術が活用されるようになって、電気・電子・情報系の技術者の必要性は高まっていましたが、それに加え近年、環境問題を見据えて電気自動車が急速に脚光を浴びるようになり、自動車の動力源がエンジンからモーターとなるにつれて、電気・電子技術者はクルマづくりの中核を担うようになってきています。
Q
東日本大震災からの復興に対して、電気情報物理工学科はどのような貢献をしているのでしょうか?
A
東日本大震災からの復興へ向けて、被災地域における中核大学の責務として、電気情報物理工学科は様々な取り組みを行っています。
代表的な取り組みが、「東北大学電気通信研究機構」の設立と、同機構におけるたくさんの研究プロジェクト、研究テーマへの取り組みです。詳細は、東北大学電気通信研究機構のホームページ(こちらをクリックしてください)をご覧ください。
具体例の1つに、東日本大震災での身元不明者の身元確認への貢献があげられます。詳細は、ここをご覧ください(8:00過ぎあたりから)。当学科の青木孝文副学長が「ICT ERA + ABC 2012東北」において行った「大規模災害における身元確認とICT」と題した基調講演の模様です。
また、「東日本大震災ビッグデータワークショップ -Project 311- 報告会」でも、乾・岡崎研究室が「ツイッターデータの意味的解析による災害情報拡散の分析」の発表を行っています。報告会のスライド資料は、こちらでご覧いただけます。
先端音情報システムを研究している鈴木陽一教授は、防災無線の拡声機に関する研究に取り組んでおり、しばしばマスコミに取り上げられています。また、宮城県女川町での情報通信技術の街づくりへの活用を議論する検討会の座長も務めています。
Q
電気情報物理工学科に、ノーベル賞を受賞した教員はいますか?
A
2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんは当学科の卒業生(昭和58年電気工学科卒業。本学客員教授)です。現在の教員の中にはノーベル賞受賞者はいませんが、研究実績などの観点からノーベル賞受賞の可能性のあると評価された研究者に与えられるトムソン・ロイター引用栄誉賞(旧トムソンサイエンティフィック栄誉賞)を受賞した教員が2名(大野英男教授、中沢正隆教授)在籍しています。国内の大学で、1つの学科にこの賞の受賞者が2名在籍している学科は、ほかにはありません。
また、知る人ぞ知る「イグノーベル賞」を受賞した教員もいます(石黒章夫教授。2008年認知科学賞)。この受賞は、当学科の研究の柔軟性や自由闊達さを示すものと言えるでしょう。
Q
女子学生はどれぐらいいますか?
A
学年によって多少異なりますが、2014年5月現在で、1年生から4年生までの合計1,052名のうち82名が女子学生です。最近は医工学希望の女子学生も増えています。もちろん電気大好き女子学生も頑張っています。
Q
電気情報物理工学科の略称はなんですか?
A
「授業時間割表」では2セメスターにある「情報処理演習」のクラス分けを示す際に『電物』という略称を使用しています。
一方、以前の学科名の略称が『情知』だったことから、電気情報物理工学科の略称として『情物』を使われている方も多いようです。
学内の特に教職員の間では、『電気』と呼ばれることも多くあります。