東北大学工学部電気情報物理工学科

Department of Information and Intelligent Systems

情報知能システム総合学科から2015年4月に名称変更

  • 電気工学
  • 通信工学
  • 電子工学
  • 応用物理学
  • 情報工学
  • バイオ・医工学

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未来をつくるあなたへ

「東北大学の強み」の最近のブログ記事

Special Interview 「工学部で描ける未来と可能性」が掲載されました。

「エデュケーション・ダイヤモンド」(ダイヤモンド・ビッグ社 2016年8月23日発行)の2017年入学 中学受験特集 秋号に「工学部で描ける未来と可能性」というタイトルで、教育広報企画室 中村肇 特任教授の Special Interview を掲載していただきました。


限られた字数でしたが、現在の「理数教育」では限界があり、これからの時代を切り拓く人財の育成のためには日本も「STEM教育」(Science, MathematicsだけでなくTechnology, Engineeringも)に力点を置いていくべきことを訴えたつもりです。
よろしければご覧ください。

◯「エデュケーション・ダイヤモンド」2017年入学 中学受験特集 秋号
http://diamond.jp/go/pb/education/books/autumn/_SWF_Window.html

◯「エデュケーション・ダイヤモンド」(ダイヤモンド・ビッグ社発行)
http://diamond.jp/go/pb/education/

電気・電子工学分野の国内大学別論文数

大学での研究成果は、多くの場合、「論文」という形にまとめられ、その専門分野の学術雑誌等に掲載され、社会全体の知的資産として共有されるようになり、社会や技術の発展に寄与するようになります。

トムソン・ロイター社が提供しているIn Citesというサービスを利用して、電気・電子工学分野(*)の2010年から2014年に主要学術誌に掲載された論文数を大学別に集計してみました。
  (*) 同サービスでは"Engineering, Electrical & Electronic" に該当します。

同様のグラフは学科パンフレットや学科Webにも掲載しているのですが、今回、首都圏の大学などについてもデータを加えてみました。

本学科の研究力の強さを知っていただく一助になればと思います。


論文数.jpg
※画像をクリックすると拡大されます。

『ロボットとヒト 寄り添う関係へ』本学科での関連研究

2016年1月1日の日本経済新聞での特集「2020 ニッポンの道しるべ」の19面は『ロボットとヒト 寄り添う関係へ お手本は私たち』。人工知能(AI)やロボットが人間を超える日は来るのだろうかという問題提起の上で、大学や企業、研究機関で行われている関連研究が紹介されていました。
また第2部では「情報技術×FUTURE」として、IT(情報技術)が拓く未来の社会が描かれていました。うち6面は「AI×FUTURE」で、音声認識や自動運転の研究が紹介されていました。

残念ながら本学科の研究は紹介されていなかったので、本学科での関連研究についてご紹介します。
#マスコミ関係の方の取材をお待ちしております!(笑)


記事の中のコラム「ロボットと人工知能」で、『AIにとって最大の問題が「言葉の壁」だ。(中略)文脈によって変わったりする意味をどう学習させるか、試行錯誤が続いている。』と紹介されたそのものずばり、自然言語処理の研究を行っているのが、乾・岡崎研究室です。

【乾・岡崎研究室】

最近では、「言葉がわかる人工知能」「行間を読むコンピュータ」だけでなく、最近では自動運転の実現に必要となる、画面から読み取った状況の理解に関する研究も行われているそうです。例えば、車を運転していて前方を見た時に、道路の左側に子ども、道路の反対側に大人がいるということまでは画像認識技術で判別できたとして、その先に「左側にいる子どもが反対側にいる親の方に向かって道を走って横切ってくる可能性があるので、減速した方がいい」というような状況の理解まで行うことが自動運転には必要で、そこに乾・岡崎研究室の持っている知見が生かされています。


前提となる画像認識技術の方は、大町研究室や青木・本間研究室で研究されています。

【大町研究室】

【青木・本間研究室】


特集の中には「コンピューター、以後に挑む ?プロ棋士の壁、まだ高く」という記事もありました。篠原研究室では、「ゲーム情報学」として、将棋やチェスなどの二人完全情報ゲームをはじめとする様々なゲームに対して、強いゲームAIを作成するだけでなく、必勝法や勝敗判定などに関する研究を行っています。

【篠原研究室】


第2部特集の方には「ヒトを支える最高の相棒 音声認識で接客 ロボ・看板、買い物お助け」という記事があり、音声認識技術について取り上げられていました。本学科では、伊藤・能勢研究室で音声認識及び音声合成の研究が行われています。

【伊藤・能勢研究室】


これらの研究を始めとして、本当に賢い知能ロボット・知能システム創造に向けた本学科の様々の研究を
にまとめてありますので、ぜひご覧ください。

大学見学の様子のご紹介

本学科では、年間10数件の大学見学を受け入れています。受入実績はこちらをご覧ください。

見学の様子は随時本学科非公式twitterを通じて発信し、Facebookに蓄積してご覧いただけるようになっていますが、ここで改めて、大学見学の代表的な様子をご紹介します。

ここでご紹介するのは、2015年3月19日・20日に行われた山形県立鶴岡南高等学校理数科1年生による大学見学の様子です。同校が来られるのは今回で3回目でしたが、折角大学にまで来られ、2日間(1日目午後と2日目午前)も見学されるのだからと、今回は模擬授業よりも研究室見学の時間を多く取って、東北大学の良さを「見て」「感じて」いただけるようにしました。

※よくあるのは「学科説明30分+模擬授業60分+食堂での昼食+研究室見学30分×3箇所」という4時間程度のパターンです。


今回は、1日目は青葉山キャンパスでの研修。最初に、同校卒業生の先輩によるスピーチがありました。高校から卒業生に直接声をかけていただいたもので、後輩が来るということで急遽かけつけてくれました。


次いで、大学/学部/学科説明。東北大学や工学部、電気情報物理工学科についての説明はもちろん、工学とはどういうものか、電気情報物理工学の道に進むことにより自分の手で将来どのような未来を拓くことが可能になるか、等についてもお話しいたします。

大学/学部/学科説明のあとは研究室見学へ。今回は本学科の6コースのうちから4コースについて1研究室ずつを見学しました。

こちらは通信工学コースの電磁波工学[陳]研究室。アンテナの性能評価などを行う電波暗室を見学。


応用物理学コースの光物性学[藤原]研究室。機能性ガラスなどを研究しています。実際にガラスを作ってみているところ。


バイオ・医工学コースの生体システム制御医工学[吉澤・杉田]研究室。認知症対策としてのバーチャルリアリティを用いたリハビリテーションシステムを実体験。


電気工学コースの応用電気エネルギーシステム[津田・宮城]研究室。超電導現象の実演です。実際に浮いているとところをみると、結構感動するようです。


2日目は電気通信研究所での研修を行いました。最初に、同校卒業生でもある情報工学コースの阿部亨准教授による模擬講義『人間調和型情報通信システムの実現を目指して』。


引き続いて行われた石黒章夫教授による模擬講義『ロボットはどうすれば生き物に近づけるのか?:ロボットを創りながら生き物のからくりを理解する』では、ゼミ室での授業だけでなく研究室で車座になってのレクチャーもありました。


実世界コンピューティング[石黒]研究室で開発した何種類ものロボットを実際に動かしてみていただきました。


研究室の学生さんにも参加いただいての懇談の時間も。研究だけでなく大学生活や今後のキャリア・将来についてのアドバイス等もたくさんいただきました。


大学見学のお申し込みはこちらまで。PTAによる見学も歓迎いたします。

「光技術 革新と進化がもたらす社会」(1月31日開催)レポート

 本日1月31日(土)17時から東北大学百周年記念会館 川内萩ホールで、東北大学及び河北新報社が主催する『東北みらいプロジェクトレクチャーシリーズ』の「光技術 革新と進化がもたらす社会」が開催されました。
『光通信が実用化されて半世紀。光ファイバー、半導体レーザー、発光ダイオード等、東北大学は、その根幹を成す革新的技術を世界に送り出してきました。高速大容量通信の進化はとどまることを知らず、今日の高度なIT社会を支えています。本レクチャーシリーズでは、青色発光ダイオード(LED)の発明で、2014年ノーベル物理学賞を受賞したカリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の中村修二氏を招き、最先端の光技術と、その技術によってもたらされる未来社会を展望します。 』というのがイベントの趣旨。プログラム等の詳細は、東北大学ホームページをご参照ください。

 当日の詳細は、河北新報の2月15日朝刊に特集紙面が組まれるほか、「宮城の新聞」にも1週間のうちには記事がアップされるとのことですのでそれらにお任せするとして、このコラムでは会場の雰囲気と、最後に行われた「高校生からの質問タイム」での中村教授、秩父教授からの回答を紹介したいと思います。

  ※2015.2.5追記

      講演の詳細が「宮城の新聞」のWebページにアップされました。ぜひご覧ください。


日経産業新聞『大学解剖』欄 東北大学特集

 日経産業新聞の『大学解剖』欄で、本日1月20日(火)から東北大学特集が始まりました。
  (記事タイトル)
   [1面]実学の杜 最先端走る 次世代半導体 学生が試作 AO入試活用 人材幅広く
   [3面]電機復活担う 西沢門下生

 本学科の情報が満載となっています。なかなかご家庭で購読していることは少ない新聞だとは思いますが、公共図書館等にはあると思いますので、ぜひご覧ください。

 1面の記事で最初に紹介されているのは、本学科の電気通信研究所では世界の最先端を走る半導体素子の試作に学生一人ひとりが取り組んでいること。学生でも世界に挑戦できる環境があることを紹介してくれています。
 ここで登場している修士1年の平山絵里子さん(青森県立弘前高等学校出身)は、この学科Webの「高校生・受験生へのメッセージ」にも寄稿してくれていますので、ぜひそちらもご覧ください。
  「世界第一線の研究者である先生の下で充実した大学生活を送ろう
  

 3面の記事では、『東北大は今も半導体や光デバイスの研究の「聖地」だ。』と紹介してくれています。先日のこのコラムでもご紹介した、高輝度の赤色LEDや緑色LEDなどを開発した西沢潤一名誉教授のインタビューも掲載されています。

高輝度の赤色LED、黄色LED、緑色LEDは東北大学発!

 ある高校の先生からいただいた年始挨拶の電子メールの中で、

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ところで、青色発光ダイオード(LED)に関するノーベル物理学賞ですが、物理教師としての私個人の見解は、この3人よりも西澤潤一先生こそが、LEDのパイオニアとして当然受賞すべき人物ではないかと思うのですが。西澤先生無しではLEDの発展はなかったはずです。
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というコメントをいただきました。本学科のスタッフも「青色LEDが受賞するのであれば、西澤先生も一緒に受賞していただきたかった」とは思っておりますが、高校の先生もこのように感じていただいているというのは大変ありがたいことです。
 そう思いながらインターネットで検索してみると、同じように思っていただいている方が多くいらっしゃるようで、嬉しい限りです。


 西澤潤一名誉教授は、「ミスター半導体」・「光通信の父」と呼ばれ、PINダイオード、静電誘導型トランジスタ、半導体材料の完全結晶育成法、光ファイバーなど、大変多くの発明・開発をされています。詳細は例えば次のWebページをご覧ください。
 ◇東北大学萩友会(同窓会)  東北大学ひと語録  西澤潤一
 ◇宮城の新聞  科学って、そもそもなんだろう? 西澤潤一さんに聞く


 西澤先生の発明の1つが、「高輝度の発光ダイオード(赤色、黄色、緑色)の開発」です。この赤色LED・緑色LEDの発明に、今回ノーベル賞を受賞した青色LEDの発明が加わることによってフルカラーの発光が可能となり、その後のLEDの普及への道が拓けました。
(参考Web)
 公益社団法人発明協会  戦後日本のイノベーション100選 発光ダイオード
 

 ※このページの最初に名前がある「松岡隆志(NTT)」先生も、現在は本学科応用物理学コースの協力講座(金属材料研究所)です。

スピントロニクス国際共同大学院とデータ科学国際共同大学院(スーパーグローバル大学)

 本年度、東北大学は文部科学省より「スーパーグローバル大学」に選定されました。
 この『スーパーグローバル大学創成支援』は、我が国の高等教育の国際競争力の向上を目的に、海外の卓越した大学との連携や大学改革により徹底した国際化を進める、世界レベルの教育研究を行うトップ大学や国際化を牽引するグローバル大学に対して国が重点支援を行う制度です。
 東北大学の『東北大学グローバルイニシアティブ構想』の詳細(構想調書)はこちらでご覧いただけます。


 この構想の中でも本学科に強く関連するものとして、「スピントロニクス国際共同大学院の設置」と「データ科学国際共同大学院の設置」が計画されています。「国際共同大学院」というのは、海外の大学と共同で教育を行うことによって、両方の大学から、あるいは両方の大学が一緒になった「学位」を授与する仕組みです。多くの学問領域がある中で、東北大学が世界で十本の指に入っている学問領域のトップバッターとして「スピントロニクス」領域が、東北大学が果敢な挑戦を行う新しい学問領域のトップバッターとして「データ科学」領域が選ばれました(最終的に7つの学問領域を目標としています)。


 『スピントロニクス』というのは、電気の流れについて、高校で習う"電子(電荷)の流れ"だけでなく、"電子のスピン"という特性も加えて考えようという新しい概念です。電子の電荷の自由度に加えて、さらに電子の「スピン」の自由度も併せて利用することで、これまでとは全く動作原理の異なる、新しい機能を持つ素材や素子を開発することに挑戦しています。

 東北大学では多くの研究者がスピントロニクス研究に取り組んでいますが、その中でもスピントロニクス分野の世界的リーダーであり、スピントロニクス国際共同大学院構想の中心となっているのが、本学科の大野英男教授(電気通信研究所長)です。
 [参考]大野教授の研究紹介
  ◇スピントロ二クス研究で世界をリード ノーベル賞級の研究成果を上げ続ける
  ◇自分で土俵をつくれる人になって欲しい
  

 本学科でも、来年度からスピントロニクスについて集中的に講義する科目が始まります。高い専門性が必要とされるスピントロニクスについては大学院で教えられることが多く、ほかの大学、あるいは本学内の他学部他学科をみても学部レベルでこのような内容を講義しているケースは極めて珍しく、本学科の強みの1つと言えます。


 一方『データ科学』は、近年著しく発展し、今後益々重要になると期待されている学問領域です。データ科学国際共同大学院構想についても、ビッグデータの研究に取り組んでいる本学科の多くの先生が、引っ張っていくことになります。


 計画では、スピントロニクス国際共同大学院は平成27年度設置・平成28年度から実施、データ科学国際共同大学院は平成29年度設置・平成30年度から実施、とされていますので、現在高校生のみなさんが学ぶことも可能かもしれませんね。

電気電子工学分野の科研費採択件数で東北大学がトップに

 

大学では様々な機関から研究費を受け入れていますが、その中でも主要なものの1つが『科学研究費補助金』(いわゆる「科研費」)です。

この科研費の配分状況について、文部科学省から過去5年間の分野細目別新規採択件数の上位機関が10月に発表されました。

この中で「理工」系の「工学」分野の「電気電子工学」分科は、6つの細目(細かい研究領域)から構成されています。

東北大学は、電気電子工学の6つの細目のうちの4つの細目で1位となっています(残る2つの細目は、東京工業大学と京都大学がそれぞれ1位)。

この結果は、電気電子工学分野で東北大学が主導的な位置にあることを改めて示していると言えそうです。


 (出典)平成26年度科研費(補助金分・基金分)の配分について

       http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/1352401.htm

     の資料3-3(p.47から)