東北大学工学部電気情報物理工学科

Department of Information and Intelligent Systems

情報知能システム総合学科から2015年4月に名称変更

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未来をつくるあなたへ

「進路・キャリア」の最近のブログ記事

Special Interview 「工学部で描ける未来と可能性」が掲載されました。

「エデュケーション・ダイヤモンド」(ダイヤモンド・ビッグ社 2016年8月23日発行)の2017年入学 中学受験特集 秋号に「工学部で描ける未来と可能性」というタイトルで、教育広報企画室 中村肇 特任教授の Special Interview を掲載していただきました。


限られた字数でしたが、現在の「理数教育」では限界があり、これからの時代を切り拓く人財の育成のためには日本も「STEM教育」(Science, MathematicsだけでなくTechnology, Engineeringも)に力点を置いていくべきことを訴えたつもりです。
よろしければご覧ください。

◯「エデュケーション・ダイヤモンド」2017年入学 中学受験特集 秋号
http://diamond.jp/go/pb/education/books/autumn/_SWF_Window.html

◯「エデュケーション・ダイヤモンド」(ダイヤモンド・ビッグ社発行)
http://diamond.jp/go/pb/education/

宇宙開発分野で活躍する本学科の卒業生たち

来週12月21日(月)に、企業等における研究開発の実際について認識を深めていただくために開講している大学院博士前期課程科目『研究開発実践論』で、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)  研究開発部門の中村徹哉研究員に、『宇宙開発における電子工学への期待』と題して講演いただきます。

講師の中村さんは、本学科の卒業生。学部及び大学院では電子工学を専攻されました(佐橋研究室)。
3年前の文献ですが、中村さんの研究を紹介している資料をインターネットで見つけましたので、ご紹介しておきます。
   TXテクノロジー・ショーケース in つくば 2012


「宇宙開発」分野については、本学科での研究としては、エネルギー生成システム[安藤・高橋]研究室が行っている「プラズマエンジンを使った次世代宇宙推進機の研究」がまず思い浮かびます。くわしくはこちら。
  [高校生・受験生のための研究紹介]
     プラズマエンジン成功の鍵は電気工学 その役割を担う国内唯一の研究室

推進機関以外でも、電源系を扱う電気工学や衛星と地球との交信を可能にする通信工学などを始めとして、本学科で学ぶことになる電気・通信・電子・情報系の技術は宇宙開発分野でも必要不可欠な基盤技術となっています。

この機会に、宇宙開発分野で活躍している本学科の卒業生について、本Web内の情報をまとめてみました(所属、肩書は取材時)。ぜひご覧ください。

◯ 中村 徹哉さん(宇宙航空研究開発機構 研究開発部門)

◯ 森 杏さん(宇宙航空研究開発機構 統合追跡ネットワーク技術部)

◯ 橋間 裕子さん(株式会社IHIエアロスペース 宇宙技術部)

しょこたんの夢を叶える方法

11月22日(日)に東京海洋大学で開催された『工学フォーラム2015 未来への挑戦 夢をカタチにする工学』(国立大学54工学系学部長会議・読売新聞社主催)を聴いてきました(「未来への挑戦」は奇しくも東北大学工学部のパンフレットのタイトルでもあります)。
パネルディスカッション『工学の未来を語る』は、ゲストパネリストの中川翔子さん(しょこたん)に実現したい未来を語ってもらい、その未来を工学で実現する方法をパネリストが答えるという趣向。しょこたんのブログにも紹介があります。

パネリストを務めた各大学の工学部長の方々がそれぞれのご専門や所属大学で行われている研究の観点から回答されていたのですが、限られた時間だったこともあり、工学の持つ可能性をもっと示すことができたのでは? とも思いました。
そこで折角の機会なので、本学科で行われている研究を中心に、しょこたんの夢のかなえ方をもう少し考えてみました。


中川翔子さんの実現したい未来 その1
『中野区で生まれ育った自分にとって、思い入れの強い「中野サンプラザ」を保存して欲しい。思い出の景色が自分を作っており、懐かしいという思いを持ち続けたい。』

パネリストからの回答では、土木・建築工学の観点から東京駅丸の内駅舎の保存・復元事例などの紹介を通じて、歴史的建築物の保存再建技術が紹介されていました。ただ、中野サンプラザは駅周辺の再開発により取り壊される予定とのこと。新しく建てられるビルに中野サンプラザを思い起こされるような外観が採用されればよいのですが、難しいかもしれません。

そうした時に思い当たるのは、仮想現実感(バーチャルリアリティ)や複合現実感と呼ばれている技術です。東北地域では、東日本大震災で失われた被災地の都市や建物の姿を再現し記憶に留めるために、仮想現実感や3D技術を使った様々な取り組みが行われました。本学科でも、仮想現実感システムの研究や、その基礎となる人間の聴覚系視覚系などの研究などが行われています。


中川翔子さんの実現したい未来 その2
『スマホがあれば自分はいくらでもひとりでいることができる。身の回りの技術の中で一番進化を感じるのがスマホ。でもやっぱりバッテリーが問題。重かったり、すぐ切れてしまったり。無限に電池がもつスマホが欲しい。』

パネリストからの回答は、スマホだけでなくノートPCやディスプレイにまで幅を広げて、軽量化のための技術としての「薄くて折り曲げたりできるディスプレイ」やプラスチックシートの上に電子回路を作る「プリンテッドエレクトロニクス」、また「電池長寿命化のための素材開発」などが紹介されていました。

「薄くて、軽くて、曲がるディスプレイ」の研究は、本学科でも行われています。パネリストから紹介されたのは有機ELを用いたディスプレイですが、本学科の藤掛研究室では液晶を用いて「薄くて軽くて曲がるディスプレイ」の開発に取り組んでいます。

この問題は、身近な問題だけあって、ほかにも様々な研究が行われています。
例えば、高校の理科でも習う「電磁誘導」を使って、端子に接触しないでも充電する方法の開発。「熱電材料」というものを使って、身の回りのちょっとした温度差から発電をしてしまう方法の開発。「圧電シート」というものを使って、振動を利用して発電する方法の研究。
また、なんでバッテリーが必要かというとスマホを動かしている「半導体」が電気を消費してしまうからなのですが、それならば電子の「スピン」という性質を使って、エネルギーをできるだけ使わない半導体を作ろうという研究(スピントロニクス:東北大学が世界最先端を走っています)も行われています。


中川翔子さんの実現したい未来 その3
『個人情報保護には配慮しつつも、その人を見ただけで、その人の性格やその人との相性、その人のご先祖のことなどを知ることができる。』

パネリストからの回答では、情報通信技術の観点から、ビックデータ解析やデータマイニング、行動観察などが紹介されていました。

本学科の研究をみても、ビックデータ解析の1つでもありますが、自然言語処理という技術を使って本人のツイートや発言を収集して分析して、その結果をコンピュータとつながったメガネ型ディスプレイなどに表示できるようにすれば、相手の発言を予測したり、やがては相手の性格を推定することができるかもしれませんね。
この夢の実現のための技術としてシンポジウムの時にぜひ取り上げて欲しかったのが、人間のゲノム情報(遺伝情報の総体)の解析。最近ではゲノム情報に基づいて将来どのような病気にかかる可能性が高いかを予測するサービスも始まっているように、ゲノム情報はその人についていろいろなことを教えてくれます。そして、膨大な人間のゲノム情報を解析するためには最新の情報技術が必要になります。「バイオインフォマティックス」と呼ばれる研究分野で、本学科でも研究されています。

ただ、パネルディスカッションでも少し触れられていましたが、この夢の実現は工学だけでできるものではなく、法律の整備や世の中の人の合意など、いろいろな課題が含まれていますね。


中川翔子さんの実現したい未来 その4
『動物を殺さなくても食物を作り出せる技術。がんの特効薬、副作用のない抗がん剤。』

パネリストからの回答では、前者についてはかつて日本でも行われた人工タンパク質開発計画などが、後者については工学部における医薬品開発やがん治療法の研究などが紹介されていました。

東北大学では、医学と工学が連携して、新しい医療技術・医療システムを開発する「医工学」という研究が盛んで、本学科にも医工学に関する研究を行っている研究が多くあります。東北大学大学院医工学研究科には、2014年に「がん医工学研究センター」が設置されていますが、センター長の小玉哲也教授を始めとして、梅村晋一郎教授、吉澤晋准教授、川下将一准教授が本学科からメンバーとなっています。例えば梅村先生、吉澤先生は、超音波を使って「切らずにがんを治す」治療システムの開発を行っています。


パネルディスカッションの最後に中川翔子さんが言った言葉が印象的だったので、ここにご紹介しておきます(聞き書きなので、正確な言い回しではない点はご容赦ください)。
『「夢はかなう」という言葉があるが、いまの人類は夢を叶える力がある。
 自分の場合、逃げ場が妄想だったが、それが未来への栄養になり、夢がかなった。
 妄想の力は無限大。
 高校生のみなさん、夢を妄想して、食べて、形にしてください。』


(11.24追記)
上記の研究や技術で、中川翔子さんの実現したい未来がいますぐ実現できるわけではありません。
実現に向けて私たちも一生懸命研究していますので、高校生・受験生のみなさんもぜひ私たちに加わっていただければと思います。
なお本ブログの目次ページに書いてありますように、本ブログは教育広報企画室担当者の個人的な意見であり、東北大学や電気情報物理工学科の意見を示すものではありません。

電気情報物理工学科プロモーションビデオを公開しました

7月末の「予告編」から随分と時間が経ってしまいましたが、ようやく、電気情報物理工学科プロモーションビデオができあがりました。

学科Webのトップページのバナーからご覧いただけます。
YouTubeでのアドレスは次のとおりです。 https://www.youtube.com/watch?v=683RjtATN6A
YouTubeでの紹介文はこういうものにしてみました。
『夢で見た未来。その未来をつくっていくのは、あなたです。
 その未来を実現するための種を私たちはたくさん持っています。そして、未来に向けて日夜挑戦を続けている仲間がここにはいます。
 一緒に未来をつくっていきませんか。』

以下では、この動画の制作ヒストリー(想いや見ていただきたいことなど)を少しお話しします。

「電気情報物理工学科のプロモーションビデオ」というと、イントロでよくありそうなのは、再生可能エネルギーや電気自動車、スマートフォンやアンテナ、コンピュータや半導体、医療機器などの写真がパラパラと出てきて、「電気情報物理工学はこれまで高度情報化社会の発展を支えてきました。これからも未来の社会を創造することに貢献していきます。」というようなナレーションが流れるパターン。また高校生のみなさんとお話ししていても、上に挙げたような具体的な製品が本学科のイメージとなっていることが多いようです。このことは、電気情報物理工学の成果としてのハイテク製品がそれだけ身の回りにたくさんあって毎日の生活を支えているということでもあるのですが、裏返せば、20年後、30年後、100年後といった将来とのかかわりの中で電気情報物理工学について想像しにくい、ということでもあります。
そこで、電気情報物理工学が単にコンピュータの高性能化や通信のユビキタス高速大容量化などに資するだけではなく、もっと夢のある分野であり、それを学んだ者の手によって未来を創っていくことができる学問領域であることを知ってもらうためにはどうしたらよいか、と悩んだ末に考えついたのが、イントロのアニメーションです。

「宇宙からの電波を大型アンテナがキャッチ。スーパーコンピュータで解析したところ、遠くにいる異星人が病に伏せっていて「助けて!」と言っていることが判明。パートナーであるイヌ型ロボットと一緒に、宇宙推進機で異星に救助に向かう。最初何を言っているかわからなかったが、異星人の会話の解析を行い、異星人の言葉がわかる/話せるようになって、異星人の病状を把握。最先端治療を施して異星人の命を助けることができた。」というのが、イントロのストーリー(あくまでもわかりやすさを重視した1つのSFストーリーなので、「ここはおかしい!」などと追求しないでくださいね)。

ここに描かれた世界はあくまで「SF」であり「夢」なのですが、これを実現するための「種」となる様々な研究は既に本学科でも行われており、後半の実写部分では関連しそうな研究を中心に紹介しています。
  次世代アンテナ:陳研究室 
  スーパーコンピュータ(スピントロニクス):大野研究室安藤康夫研究室
  次世代宇宙推進機:安藤晃・高橋研究室
  太陽電池パネル(フォトニクス):山田・大寺研究室
  生物規範ロボティックス:石黒研究室
  次世代ディスプレイ:藤掛・石鍋研究室
  自然言語処理、人工知能:乾・岡崎研究室
  超音波(がん)治療:梅村・吉澤晋研究室
などです(研究室名をクリックすると、各研究室のWebサイトに飛びます)。動画の画面左上に研究キーワードが表示されるので、ぜひ注目してください。
本学科で一緒に研究することにより、高校生のみなさんもこういった夢の実現に近づくことができます。

本学科ではほかにもいろいろな研究を行っていますので、本Webサイトや研究室のWebサイト(一覧はここをクリック)を見て、ぜひ自分がワクワクすることを探してみてください。

ちなみに、イントロ部分の最後及び動画の最後に映る建物は、昨年夏に完成した本学科の新1号館です。

研究分野別(理学/工学/農学/医歯薬学/人文・社会学)の博士人材の所得の違い

詳細データが公表されてからこのブログに書こうと思っていたのですが、なかなか公表されないようなので、とりあえず書くことにしました。

文部科学省の学術政策研究所が6月1日に開催したシンポジウム「博士号取得が魅力あるキャリアとして選択される社会を目指して 博士人材のキャリア追跡データの構築と活用」での、同研究所の小林淑恵上席研究官の「第1回博士人材追跡調査 日本の博士の現状とその活用に向けて」いう発表資料からの引用です。同研究所が行った「博士人材追跡調査」の結果が紹介されています。オリジナルはこちら。
    小林 淑恵(文部科学省 科学技術・学術政策研究所 第1調査研究グループ 上席研究官)
この20ページ目に「所得状況(研究分野別)」というグラフが載っていますので、ご紹介。

bunyabetushotoku.jpg
折れ線グラフではなく帯グラフにしてくれるともっと違いがわかりやすくなるのではないかと思うのですが、それはそれとして、一口に「博士人材」(本調査の場合、2012年度の博士課程修了者5,052名)といっても、分野別にかなり異なることがわかります。

高校生の方は、今後進む分野を考える際に、このような情報も少し考慮に入れるとよいのではないでしょうか。

上記発表資料の最後にある詳細資料へは現在アクセスできないようです。より調査が進むことを期待したいです。



文部科学省が「理工系人材育成戦略」を策定しました

文部科学省から、平成27年3月13日付けで「理工系人材育成戦略」(The first edition)が発表されました。文部科学省からのリリース文はこちら。


個々の内容はともかくとして、一番最初の「1.理工系人材の戦略的育成の必要性」に書かれている問題意識は、「国もそういう意識を持っているんだなぁ」と将来理工系を目指そうと思っているみなさんにもぜひ知っておいていただきたいと思って、このブログで紹介することにしました。
こういう問題意識です。

===
・・・ (豊かさを実感できる社会の)実現において、未来を築く最先端研究開発から、グローバルに人々の生活を一変させる全く新しい商品開発、日常生活を堅実に支える製品開発・運用まで、新しいアイデアと高い技術力を駆使し実用へと導くことのできる付加価値の高い理工系人材は、欠くことのできない存在である。
このことを重視し、我が国は、理工系人材の質的充実・量的確保に向け、戦略的に人材育成に取り組んでいく必要がある。
===

「何を今更」と思う方も多いとは思いますが、改めて理工系人材の重要性を国として主張しておく、ということの意義は大きいと思います。今後の展開に期待したいです。


平成27年度「電気情報物理工学 特別講義」が開講します

 <本学科の新1年生向け>

明日4月8日(水)より、本年度の「電気情報物理工学 特別講義」が開講します。

学部1年生を対象に、電気情報物理工学科がカバーする広範な研究分野について、

  • 本学科にはどのような研究が行われているか。
  • 本学科にはどんな研究室があるか。どんな雰囲気か。
  • それらの研究に3年後(すぐですよ!)のみなさんが挑戦するために、学部1年、2年の時にどのような勉強を頑張ればよいか。
  • 2年次後期に分かれることになる6コースでは、それぞれどのような勉強をし、それは将来の進路にどのようにつながっているか。

等々について、6つのコースごとに順番に、それぞれのコースの教員が紹介していきます。コースによっては、研究室所属の学部4年生や大学院生にも来てもらって、1年生と直接いろいろな懇談をする時間を設ける場合もあります。

2年次の前期には「どのコースに進もうかな」「このコースに進んでよいかな」とみなさん考え出すことになりますが、この講義を逃すと以降はこの講義のように網羅的な説明を受ける機会はありません。

本学科で行われている研究内容の理解のためだけでなく、2年次のコース選択や、3年次の研究室配属、大学院進学時の専攻決定や将来の就職先などの進路選定の際にも大変有益な講義ですので、ぜひ出席してください。

水曜日5講時に川内キャンパスM206です。

【スケジュール】

 4月8日  学科紹介およびStep-QIスクール説明

 4月22日 電気工学コース

 5月13日 電気通信研究所

 5月20日 応用物理学コース

 5月27日 電子工学コース

 6月3日  バイオ・医工学コース

 6月10日 情報工学コース

 6月17日 通信工学コース

チラシはこちら。(PDFファイル)


※昨年度、一昨年度の講義の際に勘違いされやすかった点を書いておきます。

  • 1つの研究室が複数のコースに所属しているケースもあります。例えば、「松浦・片桐研究室」は通信工学コースとバイオ・医工学コースにあり、通信工学の視点からレーザー技術そのものの研究に、医工学の視点からレーザー技術の医用応用への研究にアプローチしている、ということを示しています。同一の研究室でも、コース(及び大学院の専攻)が違えば異なった名称を用いてるケースもあります。
  • 電気通信研究所の研究室も、6コースのいずれかに所属しています。コースと別に存在している訳ではありません。
  • どのコースにどの研究室が所属しているかは、こちらをご覧ください。
  • 3年次の研究室配属の際に、違うコースの研究室に進学することも可能です。

技術は科学の、はるか先を行く!

 『技術は科学の、はるか先を行く!』。

 「エンジニアリングの真髄 ─なぜ科学だけでは地球規模の危機を解決できないのか」(ヘンリー・ペトロスキー 著、安原和見 翻訳:筑摩書房、2014年3月)の本の帯に書かれている言葉です。なかなか刺激的な言葉ですね。

本の内容、目次及び著者については、出版社による紹介をご覧ください。
 筑摩書房
 「エンジニアリングの真髄 ─なぜ科学だけでは地球規模の危機を解決できないのか」
 http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480860774/


 この本が書かれた問題意識でもある『「科学」と比べて「工学」の重要性がなかなか世の中に浸透していない』という状況は、私も日頃から痛感しているところですので、このコラムで取り上げさせていただきました。ぜひお読みいただけたらと思います。

 インターネット上でも、いくつか書評が載っていました。
 ・佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論)氏によるもの
 ・西島建男(元朝日新聞編集委員)氏によるもの
 


 原著の"engineering"をこの本では「エンジニアリング」と訳していますが、これは「工学」あるいは「工学技術」と読んでよいように思います(まえがきでは、一番最初に「工学技術」という言葉が出てきて「エンジニアリング」とルビが振られており、以降は「エンジニアリング」が使われています)。


 原題は"The Essential Engineer:Why Science Alone Will Not Solve Our Global Problems"。 そしてこの原題については、"The Essential Engineer is an eye-opening exploration of the ways in which science and engineering must work together to address our world's most pressing issues, from dealing with climate change and the prevention of natural disasters to the development of efficient automobiles and the search for renewable energy sources." とされています。日本語のタイトルからは少しわかりにくいですが、技術者・工学分野の研究者としてのあり方についても考えさせてくれる本です。

MITへの派遣プロジェクトなど海外留学・研修のご紹介

先月、AO入試II期で合格されたみなさんとの懇親会がありました。その際に東北大学を志望した理由をお尋ねしたところ、ある方から「MITへ行ける可能性が大きいから」との回答。高校生の時から世界を見ていてすごいなぁ、と感じました。


はい、そのとおり、東北大学大学院工学研究科では、大学院学生のMIT(マサチューセッツ工科大学)への派遣プロジェクトを行っています。現在、2015年の派遣学生を募集中です。ご関心のある方は、こちらをご覧ください。

現在募集中の派遣は、大学院工学研究科とともに、本学科の研究所である電気通信研究所の『MIT-東北大学共同推進プロジェクト』としても行われます。そのため派遣先の研究分野としても、現在派遣中の「材料科学分野」に加えて、「電気通信分野」にも拡げられています。詳細はこちら


上述のとおり現在派遣中の工学研究科MIT派遣プロジェクトは「材料科学分野」を対象としていましたが、本学科では電子材料や医用材料などの材料についても研究していることから、本学科からも学生がMITに現在派遣されています。
派遣されているのは、バイオセンシング医工学[吉信・宮本]研究室の博士後期課程1年の郭媛元さん。昨年9月から今月末までの予定でMITに滞在されています。彼女の派遣レポートが工学研究科Webに掲載されています。


また、大学院工学研究科の派遣プロジェクトとは別に、大学院情報科学研究科の「情報技術スキルアッププログラム」を利用してMITに派遣された学生も本学科にはいます。彼らのレポートも、情報科学研究科のWebページに掲載されていますので、ぜひご覧ください。

[平成25年度派遣学生]
 江藤隆紀さん(平成25年度修士2年)
 小林健悟さん(平成25年度修士2年)
 吉田智洋さん(平成25年度博士2年)


MITに限らず、いずれはどこかの国・大学へ海外留学を希望される高校生・受験生の方も多いと思います。例えば上記の「情報技術スキルアッププログラム」でもMIT以外にいろいろな大学に派遣されています。ちなみに、平成25年度「情報技術スキルアッププログラム」の表に名前がある方は、みなさん本学科の大学院生です。


大学院生になる前の学部生の時に海外を経験される方ももちろんいます。本学科Webにも学部生の海外留学・研修体験記が掲載されていますので、ぜひご覧ください。
 千葉大徳さん(学部4年)
 「ロボット+宇宙の夢を現実に自分の可能性を広げたドイツ留学」
 


工学部・工学研究科の海外留学等に関する制度は、こちらに紹介があります。
東北大学では様々な機会を用意していますので、入学した暁にはぜひ活用してくださいね。

2015年のトレンドキーワードは「ロンキャリ女子」(?)

リクルートホールディングスが12月17日に発表した「2015年のトレンド予測」によると、「進学」の領域の2015年のトレンドキーワードは、
   「ロンキャリ女子」
だそうです。
   「仕事か家庭か」ではなく、「仕事も家庭も」あきらめない女子高生
のことを指すとのこと。

 ◆2015年のトレンド予測(リクルートホールディングス)
  http://www.recruit.jp/news_data/release/2014/1217_15511.html
 ◆詳細ページ(リクルート進学総研)
  http://souken.shingakunet.com/research/2014/05/2014-1d5d.html
  http://souken.shingakunet.com/research/2015trend.pdf


女子学生の卒業後のキャリアについて、本学科では昨年12月に『女性研究者フォーラム』を開催しました。この時の様子を、本学科Webの「進路・就職」の中の『女性研究者フォーラム』のページで紹介しています。

 ◆東北大学電気・情報系『女性研究者フォーラム』
  ?企業で活躍する 東北大学電気・情報系の女性卒業生たち?
  http://www.ecei.tohoku.ac.jp/eipe/career/wforum.html


企業での女性研究者・技術者等の活躍に関して、企業で研究者・技術者として活躍されている本学科の女性卒業生6名から様々なお話しをいただくとともに、現役の女子学生との交流を深めました。せひご覧ください。

#「研究者として働き続けるための結婚相手の選び方」という超実践的なプレゼンもありましたが、さすがにWebでは非公開です。。。



なお東北大学電気・情報系『女性研究者フォーラム』は、本年度は来年3月7日(土)に開催を予定しています。