東北大学工学部電気情報物理工学科

Department of Electrical, Information and Physics Engineering

情報知能システム総合学科から2015年4月に名称変更

  • 電気工学
  • 通信工学
  • 電子工学
  • 応用物理学
  • 情報工学
  • バイオ・医工学

Voices & Lifestyle声・ライフスタイル

学生座談会

電気情報物理工学科は全国から個性あふれる学生が集まっています。この学科にどんな魅力を感じ、
どんな夢を抱いて学んでいるのか、研究室で学ぶ4年生からフレッシュな1年生までの4人に語ってもらいました。
耳を傾けてみると、リアルなキャンパスライフがきっと見えてくるはずです。(2017年6月)

この学科だからこそ可能な最先端の研究に魅せられて

――はじめに、東北大学工学部、とりわけ電気情報物理工学科を志望した理由やきっかけを教えてください。

武藤
1年
大学はずっと東北大以外考えていませんでした。高校では将棋部に所属していたのですが、将棋の世界ではコンピュータ将棋プログラムのポナンザにプロ棋士が負けるというニュースが多く聞かれるようになり、そこからAI(人工知能)に興味を持ちました。テレビで、これからのAIは人間に頼らず、自ら発想し自ら進化するようになると聞き、近未来的で面白そうだなと思って、大学ではこの分野に進もうと考えました。この学科のパンフレットに載っていた乾教授の自然言語処理の最先端の研究を見て「面白そう」と思ったことや、オープンキャンパスに参加してこの学科を覗いたところAIに歌詞を作らせる研究など面白い研究がたくさんあり、先輩も話しやすくて、この学科がいいなと感じました。
五十右
2年
小中学校の頃から超電導磁気浮上の実験などを通じて超電導に興味を持っていました。そんな時、私の高校の卒業生であり超電導を研究されている本学科の津田教授が、高校に出張講義に来てくれました。それまで聞いた出張講義は実験でさまざまな現象を見せてくれて「ああ、すごい」で終わることがほとんどだったのですが、津田先生の講義は違いました。「自分たちが研究したものが将来こんな形で活かされる」「こういう未来が実現する」という未来の可能性の話をしてくれました。そこでピンときたんです。
齊藤
3年
高校生の頃から医療の分野に興味があり、医師という進路を考えたこともありました。ただ、自分は生物の授業が嫌いで、物理や数学が好きだったんです。医師でなくとも自分の好きな科目の知識を使って人の命を救うことができる。そのような考えから選んだのが、医工学という分野でした。医工学の研究を行うなら医学部もある大学、また、倫理の観点など文系的な要素も医工学には必要だと考え、総合大学である東北大学を選びました。日本で最初の、そして唯一の医工学の大学院がある大学ということもありました。
前田
4年
高校時代、いわゆる「撮り鉄」の友人の影響でカメラに興味を持つようになりました。カメラについて調べているうちに、レンズから入った光を電気信号に変える「イメージセンサ」という電子部品がすごいなと思って。私の高校からは東北大学に進学する生徒が多かったこともあり、東北大学でイメージセンサについて研究する研究室はないか調べてみたところヒットしたのが、須川・黒田研究室。私が現在所属する研究室です。この分野で先進的な研究に取り組んでいる研究室で研究してみたい。そんな思いを持って東北大学に進学しました。

グローバルな視野と高い専門性を身につける数多くの教育プログラム

――それぞれの動機、思いや夢を持って電気情報物理工学科で学び始めたわけですが、実際に学ぶ中でどんなことを感じていますか。

五十右
一番よく思うのは、東北大は学生に与えてくれるものが多くて、学生が欲しいと思ったものはたいてい手に入るということです。それを特に思ったのが、海外での研修プログラム。工学部の1年生を対象とした「創造工学研修」で、選ばれて中国の北京で発表してきました。そういう機会を与えてくれるのはすごくありがたくて、海外に一歩を踏み出しやすかったんです。実際に行ってみることで、自分の五感でその国を感じることができました。今度の夏休みには、「学生国際工学研修」という工学部のプログラムでマレーシアに行くことになっています。他にもSAPという短期海外研修や海外留学のプログラムも充実していて、グローバルな視野を持った人材の育成に力を入れているという印象があります。
武藤
グローバルという点で言えば、私は大学入学前の3月、AO入試Ⅱ期で合格した学生を対象とする「入学前海外研修」でニュージーランドのオークランドに行ってきました。英語には自信があったんですけど、実際に行ってみると結構大変で…。もっと英会話力を高めようと、電気情報物理工学科が独自に開講している「Step-QIスクール」で英語コミュニケーションを受講しているところです。
齊藤
僕も「学生国際工学研修」で1年生の時、スウェーデンに行きました。また、Step-QIスクールにも参加し、2年生の8月からひと足早く研究室で研究することができました。取り組んだ研究は、メモリの材料として優れた物質を物理学の理論に基づいてコンピュータシミュレーションして探索するという研究です。2年生の3月にはこの成果を文部科学省主催のサイエンス・インカレの研究発表会で発表し、さらに来週にはさらに研究を進めた成果をイギリスで開催される国際学会で発表してきます。3年生のうちに国際学会で発表するチャンスを得られるのはとても貴重です。Step-QIスクールは、他学科の学生からも羨ましがられるプログラムで、これだけでも、この学科に入る大きなメリットになるのではないでしょうか。
前田
3年生の12月から研究室に配属になりましたが、研究室に入って感じるのは、自分が世界の最先端の研究をしているというモチベーションの高さとやりがいです。また総合大学という点で言えば、茶道部の活動などを通してさまざまな学部の学生と交流し、いろいろな考え方を持つ人と関わることができたことは、すごくいい点だと思います。工学部の中だけだと、同じような考え方をする人がどうしても多くなりますからね。

仙台の暮らしを通じて培われた人間としての成長

──みなさん宮城県外のご出身ですが、仙台の生活はどうですか。

前田
入学前は東北出身者が多いのだろうという印象を持っていたのですが、仲良くなった友達に出身地を聞くと沖縄から来たという人もいて、全国各地から人が集まる大学なんだなと思いました。青森出身の自分にとって、仙台は気候が温暖で、住む人もみんな温かいなと感じます。サークルとかアルバイトをしている時も、仙台の人の温かさを感じています。
齊藤
仙台は暮らしやすくて、東京にはあまり帰りたくなくなりました。東京にいても、人が多くて、早く仙台に帰りたいって思います。仙台に来て、貧困家庭や被災家庭の中学生や高校生に勉強を教える教育支援ボランティアの活動に参加しました。その活動で初めて南三陸町を訪れましたが、それまで他人事だった東日本大震災が、他人事ではないと感じられるようになりました。意識が大きく変わったと思います。もう一つ、知り合いも親戚もいない初めての土地にやってきたことで、自分から人間関係を作っていかないとならず、コミュニケーション能力が鍛えられたかなと…。高校時代から大きく変わった点、仙台に来たからこそ成長できた点です。ボランティア活動では学内外のさまざまな年齢層の方々と出会えたことは、良い経験でした。
五十右
私が所属する落語研究部では、老人ホームなどを訪ね落語を披露し、ご高齢の皆さんとお話をする機会があるのですが、会話の中で涙を流しながらご自身の被災体験を話してくださったりした時は、震災を現実のこととして感じることができました。それは関東にいたら得られない経験だったと思います。また仙台の印象は、「都会だな」と。一方で大学のある川内や青葉山周辺は緑が多くて私の実家の雰囲気に近く、快適で過ごしやすいです。

充実した高校生活が次のチャレンジの礎になる

──最後に、高校生の皆さんにメッセージをお願いします。

五十右
私は大学に入ってから好奇心が旺盛になりました。後悔はしたくないので、しっかり取捨選択しながら、できることは全部やっていきたいと思います。高校生の皆さんも、可能性のあることには何にでもチャレンジしてほしいと思います。
前田
機会があれば何でもやってみるといいと思いますね。やらないことにはチャンスは得られませんから、何にでも取り組んでみるのがいいと私も思います。
齊藤
いろんなことにチャレンジする前段階として情報の収集も大事だと思います。大学選びにせよ、海外留学にせよ、結局情報を集めることができた人が最終的には優位になると思います。いろいろな大学と比べたうえで東北大学を選んでくれればベストですね。高校生のうちに情報収集の力をつけることが、大学に入った後や就職の時にもきっと役立つはずです。
武藤
私の場合は将棋でしたが、高校の時に熱中できるものを見つけ、楽しく一生懸命高校生活を送ってほしいです。受験勉強はつらいと思いますが、最後まで頑張れば大学で最先端の研究に関わることができると思うので、それを目標に頑張って欲しいです。
五十右
確かに、高校時代を振り返って「楽しかった」と思える高校生活を送れた人たちが東北大には多いなと思います。高校時代の話をするときに、とても楽しそうに話す友達が周りには多く、高校生活を充実して送ることができた人たちだからこそ勉強も頑張れたんだと思います。目の前にあることを楽しんで後悔のないように過ごしていただけたらいいですね。

──本日はありがとうございました。

受験生へのアドバイス

武藤 由依

武藤 由依

1年 青森県立青森東高等学校卒業

高校時代は将棋部に所属し、全国高等学校総合文化祭の女子団体で3位に。AO入試Ⅱ期で合格し、工学部が主催する「入学前海外研修」にも参加しました。興味があるのは人工知能の分野。

高校時代の得意教科/数学

武藤さんの一週間

AOII期 入試アドバイス
面接試験に向けた勉強は、自分の好きなことや興味を持っている分野を手がかりに話を広げていくと、楽しくなってきます。私の場合は将棋で、将棋AIに関する新聞記事が面白くてたくさん読んでました。そうやって知識を得てから面接に臨めば、話題がたくさん持てて話しやすくなると思います。

五十右 理乃

五十右 理乃

2年 千葉県立千葉高等学校卒業

高校で最初は柔道部、その後は写真部で活動していました。現在は、落語研究部、陶芸部、写真部を掛け持ち。「創造工学研修」や「国際工学研修」で、海外経験も積み重ねています。

高校時代の得意教科/数学

五十右さんの一週間

一般(前期日程) 入試アドバイス
基礎のテキストを暗記するくらいまで解いて、その後はずっと過去問に取り組み、分からないところを教科書で探すということを繰り返していました。東北大学は数学など理系科目の配点が大きいので、夏休み頃からは得意科目である理系科目に力を入れるようにしました。

齊藤 悠一

齊藤 悠一

3年 バイオ・医工学コース 武蔵高等学校卒業

高校時代はバスケットボールに夢中でした。大学入学後は、教育支援ボランティアとして活動し、その団体で学生代表も務めました。Step-QIスクールでは2年次から研究活動を経験しました。

高校時代の得意教科/物理

齊藤さんの一週間

AOII期 入試アドバイス
AO入試を受験しましたが、AO入試用の特別な対策はそれほどせず、ひたすら一般入試の筆記試験のための勉強をしました。AO入試の面接試験は、何人もの教授を独り占めして自分のやりたいことの話ができる贅沢な場と考え、教授とのおしゃべりを楽しんで欲しいです。

前田 健

前田 健

4年 情報ナノエレクトロニクス(現・電子工学コース)青森県立八戸高等学校卒業

高校1年までは特に目標もなく、三者面談で「医師にでもなろうかな」と話したら、先生が「この成績では無理」とキッパリ。それが悔しくて勉強を始めました。大学では茶道部に所属しています。

高校時代の得意教科/化学

前田さんの一週間

AOIII期 入試アドバイス
最初は一般入試だけを受けるつもりでしたが、少しでも合格のチャンスを広げようと思ってAO入試Ⅲ期も受けることに決めました。入りたい研究室や大学でやりたいことが固まってきたので、AO入試の趣旨に添い、面接も行けると考えたこともあります。センター試験対策はともかく過去問を解きました。

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