東北大学工学部電気情報物理工学科

Department of Electrical, Information and Physics Engineering

情報知能システム総合学科から2015年4月に名称変更

  • 電気工学
  • 通信工学
  • 電子工学
  • 応用物理学
  • 情報工学
  • バイオ・医工学

Voices & Lifestyle声・ライフスタイル

学生座談会

情報知能システム総合学科は2015年4月に電気情報物理工学科に名称変更しました。

素晴らしい先生や仲間たちと「杜の都」で過ごす大学生活

――まずは東北大学、なかでも情報知能システム学科を志望した理由を教えてください。

田中
『ソードアート・オンライン』というライトノベルを読んで、脳活動の信号で直接機械を動かすBMI(ブレイン・マシン・インターフェース)という技術に興味を持ったのがきっかけです。BMIを研究している研究室をいろいろと調べた結果、この学科のバイオモデリング論(中尾)研究室でBMIを研究したいと考え、そこから逆算してこの学科を選びました。
細谷
東北大学は最初金属材料が有名ということで知り、高校2年の時にオープンキャンパスに来てみたのですが、実際来てみたらこの学科もすごくって、もともと電気系に興味があったことから、ここで研究しようと決意しました。研究室を見て回ったのですが、他の大学と比べてとにかく研究設備がすごい。高校の先生がしつこく「旧帝国大学に入れ」というのももっともだと感じました(笑)。この学科にはもともと関心のあった電子デバイス分野の研究室が多いこと、この分野では有名な電気通信研究所があること、高校生の僕でも知っていた中沢先生や大野先生といった著名な先生がたくさんいたことも、僕にとっては大きな魅力でした。
邉見
高校が東北大学の近くにあったこともあって、高校生の時に東北大学が主催する「科学者の卵養成講座」に参加して、さまざまな分野の先生から講義を受けたことが志望につながりました。特に印象的だったのが医工学の分野の話。「分野融合」という考え方を知るきっかけになりました。この学科を選んだのは医工学をやりたかったのが第一ですが、プラズマなど「科学者の卵」で興味をもった多くの研究分野もこの学科にあったので、自分の将来の可能性を広げられると思ったからです。この先もし興味が変わったとしても、自分は楽しくやっていけるだろうなと思いました。
寺嶋
プログラミングを学びたくてこの学科を選びました。入学してみると苦手意識のあった電気系の授業も多くて驚きましたが(笑)、知識の幅が広がったので「結果オーライ」です。

――実際に入学して、どんなことを感じていますか?

田中
まず思ったのが“茶髪にしている学生が少ない”ということです(笑)。素朴で落ち着いた学生が多く、「みんなで楽しくやろうぜ」という穏やかな雰囲気がある。それと、大学附属図書館(本館)は夜10時まで開いてます。
細谷
勉強に集中できる環境ですね。そして、とにかく素晴らしい先生がたくさんいます。気さくな先生が多く、大学生協の食堂で一緒にお昼を食べながら研究の話をすることもあります。
邉見
東北大学には日本全国から学生が集まってきているので、地元の高校出身者としては大学に入って同級生や先輩と話していて急に世界が広がった気がしました。
寺嶋
高校時代から自然言語処理を研究している人とか、英語にものすごく卓越している人とか、いろいろとおもしろい学生に出会えると思います。

――遠方から入学したお二人にとって、仙台の住み心地はいかがですか。

田中
「杜の都」というだけあって、大きな街路樹と広い道路が印象的な、とてもキレイな街です。このキャンパスもそうですが、街の中心から少し離れただけで自然がいっぱい。あまり暑くないのも助かります。
細谷
自宅から大学までも駅までも自転車ですぐ。コンパクトな街なのでどこに行くにも便利ですね。一人暮らしをしていますが、いつ何をしても何もいわれないのでとても気楽です(笑)

多彩な研究分野と学びのプログラム

――工学部あるいは情報知能システム学科の学びの環境について教えてください。

細谷
自分から求めればいくらでも学ぶことができる環境だと思います。参加希望者を募集するプログラムも多いので、積極的に活用しようと心がけています。昨年は「学生国際工学研修」でチェコとポーランドの工科大学を訪問しました。海外の大学の研究室を直に見て、向こうの大学の学生とも交流ができ、海外の実情を知ることができました。人間追い詰められたら英語で行けるもんだな、ということもわかりました(笑)
1年の後期にある「創造工学研修」も有意義でした。東北大学工学部の大きな特徴となっている科目です。130以上の研修テーマで開講されていて、研究室で少人数で先生の指導を受けられます。多くの学生が研究室選びの参考にしているようです。僕は研修後に行われた中国の北京科技大学との合同発表会にも参加しました。
田中
創造工学研修は楽しみですね。研修テーマにBMIがあれば、ぜひ選択したいと思います。
細谷
創造工学研修まで待たなくても、先生にはいつでも連絡してみるといいですよ。私は、1年生の時には興味のある研究分野の先生に話を聞きに行ったりしましたし、今はシリコンカーバイドという半導体材料の研究室に行って授業の合間に研究のお手伝いをさせてもらっています。この学科の先生には「やる気のある学生だったらいつでも歓迎」という方が多いと思います。
邉見
「学生国際工学研修」は、私も同じ時に参加しました。初めての海外でしたが、「自分から勉強しよう」という空気や文化が向こうの学生には強いことを一番感じました。
私は、昨年度後期から始まった「Step-QIスクール」というプログラムにも参加しました。文部科学省の(理数学生育成支援)事業としてこの学科で行われているもので、英語の特別研修と、創造工学研修をより高度にした「アドバンス創造工学」があります。研究室への配属は本来は4年生からなのですが、アドバンス創造工学として2年生の後期から研究室に入り、自分で研究テーマを設定して研究に取り組んでいます。研究とはどういうことをやるのかや講義で学んでいることがどう役立つのかということがわかりましたし、「研究っておもしろいな」って純粋に思いました。ここで研究した成果を3月に開催された「サイエンス・インカレ」(自然科学分野を学ぶ全国の学生が自主研究の成果を発表し競い合う大会)で発表し、大いに刺激を受けました。いまはとにかく研究が楽しいです。
寺嶋
4年生になり、ゲノムの配列情報に代表される「生命情報」を情報科学的に生命現象の理解を目指している「生命情報システム科学」の研究室に所属しています。もともと情報系の研究がしたくてコンピュータサイエンスコースを選択したのですが、高校時代から生物も大好き。両分野が融合した研究と出会えて幸運だったと思います。

――電気工学や情報工学の研究だけをしている学科かと思っていたのですが、それだけに限らず、とても幅広い分野を研究しているんですね。

寺嶋
そもそもこの学科は、研究できる分野が非常に幅広いのが魅力です。大学で学びたいことがまだ具体的に見つからないという人も、4年生になるまでには自分にあった研究と出会えると思います。
邉見
さまざまな分野の科目が必修となっているため、やりたいことが決まっている学生にとっても、分野間の関連を学ぶことができたり、工学に対する視野が広がったりと、メリットは大きいです。

――当面の目標と将来について、なにかあれば教えてください。

田中
ずっと英語が苦手でしたが、この先に待っている英語での研究発表から逃げるわけにはいきません。今のうちにしっかり勉強しておこうと思います。修士課程を終えたら専門の研究が続けられる企業、もしくは研究機関などで働きたいですね。
細谷
まずは現在の研究にしっかりと取り組み、サイエンス・インカレで発表できるレベルのものにするのが目標です。その後は博士課程まで進み、大学の教員か研究機関の研究員になれればと考えています。
寺嶋
まだ研究をはじめたばかりなので、研究のおもしろさ、難しさをよく理解してから進路を選択するつもりです。当面は現在の研究のために英語と生物、そしてプログラミングに必要な統計学を勉強しなくてはと考えています。
邉見
研究の成果を国内学会で発表してみないかというお話をいただき、現在準備中です。学部生のうちに学会で発表できるチャンスはめったにないことなので、当面はこれを目標に研究に打ち込みたいと思います。将来については、自分の学んだことや得意分野を生かし、海外に出ることも視野に入れて考えているところです。

――今日はありがとうございました。

受験生へのアドバイス

寺嶋友美

寺嶋 友美

コンピュータサイエンスコース4年 宮城県仙台二華高等学校出身

高校時代の得意科目:国語・政経 高校時代の苦手科目:物理・数学

高校の数学って大事です
 女子校だったので行事などのときには団結してはっちゃけていました。中高と入っていた美術部に大学でも入部。共同制作などにも取り組んでいました。
 高校生の皆さんにがんばってほしいのは英語と数学。とくに数学は「なんの役に立つんだろう?」と思うこともあるかもしれませんが、大学に入ってからすごい勢いで使うことになります。気を抜かずに勉強してください。

田中健也

田中 健也

1年 愛媛県立今治西高等学校出身

高校時代の得意科目:国語 高校時代の苦手科目:英語

いろいろな機会をうまく活用しよう!
 小中高と陸上をしていて、高校では投てきで四国大会に出場しました。勉強と部活の両立は大変でしたが、自分なりに効率のいい勉強方法を見つけ、第一志望の東北大学に入学できました。
 高校生の皆さんの中には「やりたいこと」をどうやって見つけていいかわからない人も多いのではないでしょうか。高校から与えられる情報以外にも、地域の大学や研究機関、企業などが開催するイベントなど、様々な科学技術について知る機会はたくさんあります。そういった機会をうまく活用して、自分のやりたいことを見つけてください。

邉見ふゆみ

邉見 ふゆみ

情報ナノエレクトロニクスコース3年 宮城県仙台第二高等学校出身

高校時代の得意科目:英語 高校時代の苦手科目:物理・数学

学部・学科選びは視野を広くもって
 高校時代は書道部と文化祭実行委員会の活動、趣味のピアノにも熱をいれていました。
 「大学でコレをやりたい!」と早い段階で決めるのもいいですが、あまり早いうちから視野を狭めるのではなく、いろいろな分野の学問に目を向けることが大切だと思います。多様な分野を見た上で決断した方が、その後の大学生活も豊かになるはずです。そのためにも、私が参加した「科学者の卵」のような講座はおすすめですね。

細谷友崇

細谷 友崇

2年 洛星高等学校(京都)出身

高校時代の得意科目:物理・化学 高校時代の苦手科目:国語

オープンキャンパスに行こう!
 高校では軽音楽部と生物部に所属。バンドではベースを担当し、自分でアンプを作ったりもしていました。また生物部の顧問の先生からは、科学とはどういうものか、どう向き合えばいいのかを教えていただいた気がします。

大学や学部・学科を選ぶには、自分の目と足で、とにかくたくさんの大学を見ること。そうすれば自ずとおもしろそうだと思えるものに出会えます。僕もたくさんのオープンキャンパスに出かけました。とりあえずオープンキャンパスに行って、見てみる。それがすべてです。