東北大学工学部電気情報物理工学科

Department of Electrical, Information and Physics Engineering

情報知能システム総合学科から2015年4月に名称変更

  • 電気工学
  • 通信工学
  • 電子工学
  • 応用物理学
  • 情報工学
  • バイオ・医工学

Voices & Lifestyle声・ライフスタイル

学生座談会

現在、電気情報物理工学科で学んでいる学生は、どのように考えて東北大学、そして電気情報物理工学科を選び、入学して何を感じ、いま毎日どう過ごしているのでしょうか。学部1~4年生までの4人の方に集まっていただき、話していただきました。
(2014年6月取材)

自分のやりたいことができそうな学科と考えて、この学科を志望

――はじめに東北大学、そしてこの学科を志望した理由を教えてください。

田中
もともと医療に興味を持っていて、子どもの時の体験から「将来は人の命を助けたい」と思っていました。どうやったら自分が人を助けることができるようになるかを考えていて、医学を学んでみたいけど工学も学んでみたい、両方学んでみたい、医学部にしようか工学部にしようかと悩んでいたところ、医工学という分野があることを知りました。この言葉でインターネット検索して見つけたのが、東北大学の医工学研究科です。他の大学と比べて医工学で研究されている幅が広く、選択肢が多かったことから、東北大学を選びました。各研究室の紹介ページを隅々まで読み、医工学研究科に進学できる学科ということでこの学科に志望を決めました。
稲葉
せっかく大学で学ぶのであれば、研究施設・設備が充実している国立大学で学びたいと考えました。調べたところ、東北大学は工学部が強いということがわかり、“研究第一”という言葉で表されるように研究に対してストイックであることも好感を持ちました。また、総合大学で文系理系さまざまな人と交流を持つことができることからも、東北大学を志望しました。
大学に入ったら実家を離れて一人暮らしをして自分を成長させたいと考えていたことから、3年夏にオープンキャンパスを見に来て工学部のいろいろな学科を回りました。面白そうだと思ったのは医工学の研究室。もともとは物理が好きだったため、医工学と物理学の両方のコースがあり、就職も理学部より幅広い選択肢があると考えたこの学科を受験することにしました。
吉田
高校時代に力を入れた部活を引退した後、顧問の先生に「目指してみろ」と言われたのが東北大学。夏は全国大会がありオープンキャンパスには来ることができなかったのですが、後日、東北大学に入った先輩に工学部のキャンパスを案内してもらい、その時に「よし、ここに来よう」と決意しました。
赤間
はやみねかおるさんの冒険小説『怪盗クイーン』シリーズに登場するRDという人工知能が好きで、子どもの頃からの夢がRDのような人工知能を作ること。高校で理数科を選んだのもそれが理由でした。高校が東北大学の近くだったため、出前講義やオープンキャンパスなどで東北大学との接点は多くありました。中でも印象に残っているのが「脳と心とコンピュータ」がテーマの講義聴講(大学生向け講義を高校生が聴講するしくみ)です。まさに人工知能に関する内容で、とても面白く、東北大学で人工知能の研究をしたいと思うようになりました。
学科については最後まで悩みました。自分で経験したことで決めたかったので、自分でアポイントをとってこの学科の研究室を訪問させていただき、研究室の教授や学生の方の話も聞いて、自分のやりたいことができるのはこの学科だと思い、決めました。

――実際に入学して、東北大学についてどんなことを感じていますか?

赤間
いい意味で個性的な人が多いです(笑)。実はものすごく運動ができたり、楽器が上手く弾けたり、高度なプログラミング技術を持っていたり。自分の考えもしっかり持っている。友だちと一緒に勉強していると、ただ問題が解ければいいというのではなく、もっと簡単な方法はないのかという話に発展します。友だちとの間で、できることや知っていることをギブ&テイクできる関係を作ることができます。

――田中さんと稲葉さんは東京出身ですね。仙台での生活はどうでしょうか?

田中
初めての一人暮らしで、入学当初はなにもかも不安だし毎日が冒険。しょっちゅう実家に電話していましたが、今はすっかり慣れました。昼と夜の食事は大学生協食堂のお世話になっています。
稲葉
一人暮らしの学生は基本的に仙台駅まで自転車で10~15分の所に住んでいます。家の周りは静かだけど、市街地に出れば何でも揃っている。人も温かいし、とても住みやすい街ですね。僕は居酒屋のアルバイトをしているので、食事はまかないにだいぶ頼っています。

幅広くしっかりと基礎科目を学ぶことで応用力が身につく

――学科やコース、研究室での学びについて教えてください。

赤間
他大学の工学部の友人と話していて思うのは、この学科は選択の幅は広いけれど、1つ1つは浅くないということ。研究室もそうですし、講義でもそう。選択の幅が広いので、いろいろなことを経験しながら、その経験を踏まえて自分のやりたいことを決めていけると思います。また、専門科目の必修が幅広く、応用力をつけることができるカリキュラムになっていると思います。将来は人工知能を研究したいこともあって私が個人的に楽しいのはプログラミング演習ですが、情報工学を志向する人でも必修科目として電気回路や電磁気なども学びます。こういった基礎科目を必修科目としてしっかり学ぶことが、オールラウンダーで、しかも専門性を身につけた人材になるために必要なのかなと思っているので、学べることはすべて吸収したいと思っています。
稲葉
本来研究室には4年生で配属されます(配属決定は3年生の冬)が、1~3年で研究に触れる機会も用意されています。僕の場合は1年生の時、工学部の創造工学研修で医用イメージング研究室で指導を受けました。また2年では文部科学省の事業としてこの学科で実施されているStep-QIスクールに参加。スピンエレクトロニクス研究室で、本格的な実験機器を使い、脳磁場センサに関する研修を行いました。発表の機会もあり、だいぶ力が付いたと感じています。

学生生活も充実!

――勉強以外で打ち込んでいることなどがあれば教えてください。

田中
大人数でイベントを作り上げる高揚感や、終わった時の達成感が好きで、大学祭事務局に入りました。今年の大学祭は10月31日~11月2日。私は模擬店の衛生管理を担当することになっています。
稲葉
火薬や固体/液体燃料のハイブリッドエンジンを積んだロケットを製作し打ち上げるFrom The Earthというサークルの代表を務めています。今年も8月に秋田県で開催されるロケット打ち上げ大会に出場予定。より安全に、より高く打ち上げるために、搭載機器の性能を向上させていくことを現在の目標としています。最近では小学校や児童館でロケットの打ち上げ実験をする出前教室にも力を入れています。大学では自分で動けばいろいろなことができるので楽しいですね。
吉田
陸前高田出身で、実家も被災しました。若者が地元に帰るきっかけを作ろうと、地元の友人と一緒になって「陸前高田若興人祭」を開催していて、昨年は副実行委員長を務めました。今年も夏の開催に向けて、4月からスカイプによるミーティングが始まっています。東北大学は被災した学生に対するフォローがとても手厚く、僕も急きょ建設したという寄宿舎に1年間お世話になりました。

――最後にこれからのことを聞かせてください。

田中
将来は医工学分野に進みたいと思います。今日先輩方のお話を聞いて、これから専門を学ぶのがとても楽しみになりました。
赤間
人工知能の研究が今どこまで進んでいて、何が足りないのかが大学に入ってから少しずつ見えてくるようになりました。自分が人工知能のどの分野に貢献したいのか、どの分野なら頑張ることができるのかを現在考え中です。そろそろコース選びの時期ですが、実現できる夢だと思うので、その夢にしがみつきたいと思っています。
稲葉
具体的な将来についてはまだわかりませんが、どこに行っても第一線で働けるように自分を高めていきたいです。
吉田
就職や将来の仕事についてはこれまでの3年間ずっと考えてきてまだ答えは出ていませんが、まずは研究室での研究テーマに真摯に向き合っていきたいと考えています。

――今日はありがとうございました。

受験生へのアドバイス

稲葉仁

稲葉 仁

応用物理学コース3年 東京・暁星高等学校出身

高校時代はサッカー部に明け暮れました。高校3年の夏、一人でふらっと夜行バスに乗って東北大学のオープンキャンパスに来ました。青葉山キャンパスが広くて綺麗だったことも志望理由の一つです。大学を選ぶときは必ず自分の目で見ること。できるだけ多くの判断材料を揃えた上で決断してほしいです。

一般入試アドバイス
受験には体力と精神力も大事です。自分がやりたいことをしっかりと見定め、見定めたらそこに向かって前進できるようにブレない自分をしっかり持つこと。自分がどうやったら伸びるのか、どうやったら理解できるのかを考えながら、無理し過ぎず勉強してください。

赤間怜奈

赤間 怜奈

2年 宮城県宮城第一高等学校出身

行事が盛んな高校で、クラス対抗の「歌合戦」にはとくに燃えました。放送部ではおもにラジオドラマの録音・編集を担当。大学ではモダンジャズ研究会に所属しています。

AO入試アドバイス
「なんで東北大学でないといけないのか」を、研究室を訪問した時の話や、講義聴講の話などとからめて志願理由書に具体的に書きました。小論文試験では英文の要約があります。教材として『ナショナルジオグラフィック』の英語版と日本語版をセットで用い、1週間に3冊くらい流し読みをして英語に慣れる練習をしました。

吉田航太

吉田 航太

メディカルバイオエレクトロニクスコース4年 岩手県立花巻北高等学校出身

高校時代は剣道部。3年では団体戦のレギュラーとしてインターハイに出場しました。部活などは最後までやりとげることで受験勉強への切り替えもスムーズになると思います。

AO入試アドバイス
志願理由を書く際の参考として、『サイエンス』や『ネイチャー』など科学雑誌の日本語版を自分で買って、研究論文の導入の部分に書かれている研究者がその研究を行うことにした理由をひたすら読みまくりました。また学科のホームページを見て、自分のやりたい研究を見つけたら「この研究に求められていることはなにか」を自分なりに考えました。

田中結衣

田中 結衣

1年 東京・國學院久我山高等学校出身

高校時代は箏曲部に所属し、生徒会や文化祭実行委員会の仕事にも積極的に取り組みました。

AO入試アドバイス
志願理由書には、「なんで医工学をやりたいのか」という自分の気持ちをありのままに書きました。「なぜ東北大学でなければいけないのか」「自分がなにをしたいのか」の強い意志がわかるように書くことを心がけました。