東北大学工学部電気情報物理工学科

Department of Electrical, Information and Physics Engineering

情報知能システム総合学科から2015年4月に名称変更

  • 電気工学
  • 通信工学
  • 電子工学
  • 応用物理学
  • 情報工学
  • バイオ・医工学

高校生・受験生のための研究紹介
人と未来をつなぐ[電気・情報・応用物理]の魅力

My Way, My Dream 4

スマートな電力システムで
自然と人が調和する快適な社会を

発電から消費、人の暮らしや生き方まで
トータルに考えてよりよい未来を築く

スマートな電力システムで<br>自然と人が調和する快適な社会を

発電から送電・変電・配電を経て需要家まで電気を届ける一連の過程が「電力システム」。環境や災害などの問題に対応しながら電力を安全・安心で経済的にそれぞれの家庭や会社などまで届けることは、電力システムの最も大切な役割です。太陽光や風力といった自然エネルギーの活用は地球温暖化抑止の観点からも重要ですが、現在の電力システムの中に入れるためには解決しなければならない課題も多くあります。私たちは情報通信技術を用い、天候に左右されやすく不安定な自然エネルギー導入の際も安定した需給バランスを取る次世代の電力システム構築を目指しています。キャンパス内で稼働する地中熱ヒートポンプとコンピュータシミュレーションを連動した研究など、東北大学独自の手法を用いながら多彩な研究を行っています。

また、地域コミュニティを対象とした災害時に役立つ小規模な電力システムも研究の柱のひとつ。技術的にはとても難しい挑戦ですが、東日本大震災を経験した私たちならではの提案ができれば、多くの人の役に立てるのではないかと考えています。

斎藤 浩海 教授
斎藤 浩海 教授

暮らしに欠かせない電力システムは、とても社会性の強い分野。なぜ電気が必要なのか、人の暮らしや生き方・地域のあり方はどうあるべきなのか、そんな根本的な部分への視点も必要です。「電力システムは電力会社が考えればいいのでは」と考える方もいるかもしれませんが、電力会社は目の前の問題解決に精いっぱいの状況でそんな余裕はありません。人と自然にやさしいエネルギーの未来の実現方法を考えるのは私たち大学の役割であり、大学に集う私たち研究者とこれからの時代を担う皆さんが一緒に考えていくのです。

もう20年ほど前になるでしょうか。好きな数学を生かそうと電力システム研究の道に入った私は、情報と電力を一緒に輸送する「パケット電力」のアイディアを発表しました。インターネットなどの情報基盤が現在ほど発達していない時代に先駆的な考え方として評価をいただき、現在の「スマートグリッド」の出発点になっています。このアイディアを発想した時のワクワクとした心の高鳴りは今も研究のモチベーションにつながっています。

未来の社会に貢献する形で研究成果が返ってくる。私自身が感じたあの時のワクワク感を、皆さんにもぜひ味わってほしいと思っています。

スマートな電力システムで<br>自然と人が調和する快適な社会を

Profile

斎藤 浩海 教授

斎藤 浩海 教授(Hiroumi Saitoh)

次世代の電力ネットワークとして注目されている「スマートグリッド」の出発点となった「パケット電力」の考え方を約20年前に発表したパイオニア。現在は「分散型電源を融合した障害回復力のある電力システム」を目指した幅広い研究を行う。

専門は電力システム工学、分散型電源。
秋田県立秋田高等学校卒業。1984年3月東北大学工学部電気工学科卒業、1989年3月東北大学大学院工学研究科電気及通信工学専攻博士後期課程修了。東北大学工学部助手、同助教授を経て2002年4月より東北大学大学院教授。
電気学会電気学術振興賞論文賞、インテリジェント・コスモス学術振興財団インテリジェント・コスモス奨励賞などを受賞。

学生による研究室の紹介

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