研究室内のゼミ活動

 

本研究室ではセミナー(ゼミナール)の活動を通して、様々な専門分野を有する研究スタッフと学生が、真剣に議論を行っています。ゼミの発表内容は、先行論文の調査結果、学会参加報告はもとより、自身の研究テーマの実験・計算の結果、学会口頭発表、学術論文執筆、学位論文執筆・発表などです。これにより、個々のアイデアを幅広い観点から検証できます。

 

ベル2

最たる共通資源である時間は大切に

 

また企業内で行われるように、自ら設定した目標もしくは与えられた課題に対する研究の進捗状況報告も定期的に行っています(1ヶ月に1回程度)。ゼミの中では表現などプレゼン方法(コンセプト、論理性、用語)を詳細にチェックします。さらに、検討結果の報告・考察そして今後の計画について、妥当性を徹底的に確認します。ゼミの中で指摘された内容が本質的であれば、痛いところでも避けられません。その場合、論理の矛盾や飛躍を解消することはもちろんのこと、理想追求もしくは現実的克服策の選択肢を迫られるなど模索を繰り返します。これらの試行錯誤は、研究者やエンジニアとして成長するための格好のフィジカルトレーニングで、研究開発を大きく推進・展開するための体幹の筋力アップになります。

 

アキアカネ

アキアカネ(青葉山キャンパス)

研究でも発想とフットワークは軽やかに

 

こうしたゼミの議論により、学生はもちろんのこと教員側の理解も深まるため、研究と教育、双方の質を担保できます。ゼミの議論では、教員の見識であっても内外研究の深耕・展開により、変更を余儀なくされることが多々あります。それが研究のダイナミズムで、予測不能な怖さでもあります。むしろ、教員や分野の知見を越える議論こそ、研究教育で得られる本当の成果と言えます。画期的な発見・発明や、既存の概念・観念を打ち破るサプライズ・インパクトを目指す最先端研究では、教員側も日々研鑽を積まなくてはなりません。

また本研究室では、関連分野における学生の専門性を高めるとともに研究の視野(スコープ)を拡げるため、外部の研究機関・企業から研究者・技術者を特別講師として招き、研究室内で講演会(特別ゼミ)を実施しています。学生にとっては、動作特性・信頼性・低コスト化に優れたハイレベルの現状技術を目の当たりにするとともに、社会の仕組みを垣間見ることができるため、とても良い勉強の機会になります。

 

フキの花

フキ(青葉山キャンパス)

厳しい冬を乗り切れば