柔軟な有機材料の構造歪み

 

 柔らかいエレクトロニクスを構築するためには、湾曲・伸縮などの部材変形が光学特性や電気特性に及ぼす影響を把握する必要があります。ここでは、プラスチック基板の湾曲変形により、基板にどのような歪みを生じるかを調べています。実際に、線形弾性理論に基づく剛性方程式を、空間分割(微小要素)とその連続性を用いて解くことにより、材料変形の量・歪み、内部に生じる応力を解析できます(有限要素法)。さらには、歪みで誘起される複屈折(光弾性)を求めることができます。

このような手法により、様々な材料が積層されて複雑なレキシブルディスプレイの構造解析が可能になります。さらには、曲げに強い材料や構造を探索して設計することも可能になります。

 

プラスチック基板の湾曲変形モデル

 

曲げられた基板内の応力分布

(シミュレーション)