■ 概要:
 大学が卒業時にスキルを持った大学生を輩出できるように、世界では産業界から研究テーマを提供してもらい、学生が少人数 のチームを構成し、これに学生自らが主体的に取り組む、PBL (Project/problem BasedLearning)を取り入れる大学が増えています。これらのチームを、産業界の人と大学の先生がペアとなり、定期的(毎週等)にレビューし、ガイドするのがPBLの特徴です。基調講演は、元東京工業大学学長、現文科省への上級顧問等をしておられる、木村 孟先生に「日本には明治初期にPBLを実践した大学があった」という内容を中心にPBLの重要性についてお話いただく予定です。
 また、講演者としては世界の草分けとして40年以上PBLを実践しているWPI (Worcester Polytechnic Institute)及び、大学創設以来PBLを実践している(Aalborg Universityにその取り組みと成果をお話しいただくと同時に、シンガポール(Nanyang Technological University)、韓国(YonseiUniversity)における先進的取り組み、さらに日本(金沢工業 大学, 九州大学, 筑波大学, 及び大阪大学)における最近の取り組みを紹介します。最後に、スキルを大学卒業時に学生が獲得する実用的な教育で世界をリードするドイツにおける大学教育のあり方を紹介してもらいます。パネルセッションでは、大学教育の目的の一つである、”いかにスキルのある卒業生を輩出するか”をテーマに、PBLがベストか、他の代替案は?アジアの国々ではさらに何が必要か等々について議論します。

■ プログラム:
 [09:30 - 12:15]
  開会の挨拶:教授 加藤 修三 (東北大学 電気通信研究所)

  基調講演: 教授 木村 孟
            (元学位授与機構長, 元東京工業大学学長, 現文科省上級顧問)

  講演1:Prof. Kaveh Pahlavan (Worcester Polytechnic Institute, USA)

  講演2:Prof. Albena Mihovska (CTIF, Aalborg University, Denmark)

  講演3:Prof. Yeo Kiat Seng (Nanyang Technological University, Singapore)

  講演4:Prof. Masakatsu Matsuishi (金沢工業大学)

 [13:15 - 15:45]
  講演5:Prof. Jong-Moon Chung (Yonsei University, Korea)

  講演6:Prof. Akira Fukuda (九州大学大学院 情報科学研究)

  講演7:Prof. Jiro Tanaka (筑波大学 コンピュータサイエンス学科)

  講演8:Prof. Katsuro Inoue (大阪大学大学院 情報科学研究科)

  講演9:Prof. Lorenz Granrath (早稲田大学客員講師)

 [16:15 - 17:35]
  パネル討論:総合司会 教授 加藤 修三 (東北大学 電気通信研究所)
  パネリスト:講演者全員


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