NFCを想定した携帯機器向け電力伝送開発

NFC(Near Field Communication)とは近距離無線通信規格で,今後様々な電子デバイスへの採用が期待され,現在は非接触ICカードや携帯電話搭載の電子マネー等にこの規格が使用されています.

NFCが提供するデータ通信インフラが発達すれば,民生機器間通信が可能となると期待され、このようなデータ通信網が整備されれば,データを一旦USBフラッシュメモリに入れたりSDカードに入れたりといったわずらわしさが無くなり,スマートにデジタルコンテンツを楽しみ生活の一部とすることが可能となります.

Fig.1 NFCの概要(※1)

上記の中で、PCやTVなどの大型民生機器とは違い、オーディオプレイヤー、デジカメ、携帯電話などの小型民生機器は、搭載されている二次電池は小さく容量も小さいため、頻繁に充電を行わければなりません。そこで当研究室では、小型民生機器に搭載されているデータ通信機能に非接触充電機能を付随させる研究を行っております。当研究では、まず一番身近な携帯電話への非接触充電を、携帯電話の位置にある程度自由を持った状態でも充電できるシステムの開発を目指しています。

Fig.2 伝送イメージ


※1:NFCポータルサイトより引用