皆さん,こんにちは.電気工学コース,学部3年のY.M.です.
 私はアドバンス創造工学研修で約半年間,乾・鈴木研究室の皆さんにお世話になりながら,様々なことを学びました.
ここでは,普段の研究室での活動や,学会発表について紹介していこうと思います.
 私の場合は研究室での本格的な活動は後期からスタートしました.基本的に週1回,研究室にお邪魔して,TAの先輩とともに活動しました.はじめのうちは,この研究室の分野である自然言語処理でよく使われるプログラミング言語のpythonを用いて課題を解き,実践的なコードを書く練習をしました.解いていく中で何度もつまずきましたが,研究室の先輩方にそのエラーの画面を見せると,すぐに的確なアドバイスを返していただくので,本当に凄いなと思いました.「自分も先輩方のようにコードをかけるようになりたい!」という憧れの気持ちが良いモチベーションとなり,楽しく課題を解きました.
研修を始めた当初は,pythonは初めてで,かつ,研究に必要とされる専門知識はほぼない状態のため,こんな感じで果たしてついていけるものなのだろうか?と不安でしたが,TAのR.A.さんに基礎から非常に分かりやすく解説していただいたおかげで,理解していくことができました.
研究を進めていく中で,今度は学会の発表準備も始まりました.今回参加する学会,「言語処理学会第25回年次大会」ではポスター部門で応募したので,ポスター制作にも取り掛かりました.研究のポスター作りももちろん初めてで戸惑いましたが,配置やフォント,図にデザインと,ポスター作りに必要な知識も研究室の先輩方から教わり,今後の上でもとても勉強になりました.
学会は全4日間において名古屋大学にて行われ,私の発表は最終日の4日目だったので,初日から3日目は他の方々の研究発表を聴講しました.やはり学会の発表ということもあり,内容が難しいと感じるものばかりではありましたが,言語処理の分野は様々な分野で応用されていることを知り,この分野への興味が更に深まりました.
自分の発表は,学会最終日の午前中に行われました.学会での発表は今回が初めてだったため,研究成果を上手く伝えられるか心配でしたが,先輩方から頂いたアドバイスをもとに本番では楽しみながら発表することができました.拙い発表ではありましたが,丁寧に聞いて下さり,自分では思いつかなかった新たな提案やアドバイスを多く頂きました.これらは今後の研究の発展に大いに役立つのだと思います.学会での発表は,このように様々な人と意見交換をすることで,さらなる向上を目指していくものだということを,身をもって体験するいい機会となりました.また,今回の発表の際に先輩方から頂いたアドバイスは今後また,このような発表の機会があれば役立てていきたいと思います.

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図1:学会でのポスターセッションの様子

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図2:ポスターの前で記念撮影

学会では,発表以外にも懇親会や企業の展示ブースなどもあり,サイバーエージェントやリクルート,楽天などの企業の方々ともお話することが出来ました.直接企業の方とお話することで,現場でのお仕事についてなどを時折質問も交えながら詳しく聞くことで,色々と情報が得られました.正直,まだ自分の将来を具体的にどうするかは決めていなかったので,今回お話を伺うことで大まかな様子が分かったと共に,今後の進路を考える上で,良い参考になりました.学部2年のうちから企業の方たちのお話を直接伺うことができるということは,あまりない機会だと思うのでStep-QIに参加してよかったなぁ,としみじみ実感しました.
懇親会では,研究室の先輩に紹介していただいたおかげでGoogleの社員の方ともお話でき,非常に面白かったです.他にも様々な方との交流を通して,自分の視野がさらに広がったように思えました.
最後のクロージングでは,TAのR.A.さんをはじめとする研究室の方々のご指導のおかげで,最優秀ポスター賞をいただきました.この学会に参加することで,普段では得られないような貴重な体験をすることが出来ました.今回の学会で培った経験を忘れずに,自分の能力のさらなる向上を目指していきたいと思います.中でもプログラミングの技術をより向上させ,自らもっと研究に貢献していけるようになりたいです.そして,いつか研究室の先輩方のような立派な研究ができるようになることを目指して,一層努力していきたいと思います.
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図3:最優秀ポスター賞受賞

Step-QIに参加し,アドバンス創造工学研修で活動した時間は,自分にとって,とても有意義に感じられるものでした.Step-QIに参加しようか迷っている方は,是非とも参加してみたらいいのではないかと思います.

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図4:研究室での追いコンにて.
TAのR.A.さん,T.K.さん,一緒にStep-QIを受講したK.U.さんとの記念撮影

最後に,お世話になったTAの先輩方,乾・鈴木研究室の皆様,ご支援頂いたStep-QIの方々にはとても感謝しています.ありがとうございました.

M.T.さん(バイオ・医工学コース 学部3年)
S.N.さん(応用物理学コース  学部2年)
▼研修先     (吉信)・神崎研究室
▼研修テーマ 『生きた細胞の中でナノマシンを創る・操る』
       担当教員:神崎展先生 TA:T.I.さん(医工学研究科 博士前期課程1年) 
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                 (左)S.N.さん  (右)M.T.さん
―アドバンスでこのテーマを選んだ理由を教えて下さい。
M.T. もともと生物、特に脳や人の行動に興味があったので、生物と医工学を両方学べる神崎研のテーマにしました。学部選びの際も血は苦手なので医学部ではなく、理系なので心理学でもなく、工学を選んだ経緯があります。脳は電気回路に模倣して考えられるので、工学からだとそういうアプローチが出来たらと思いました。授業だと工学しか触れられないので、生物や細胞に絡んだ研究をすることで、生物と医工学と両方を勉強できています。
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M.T.さん
S.N. 医工学に興味があり、アドバンスの中から医工学のテーマを選びました。テーマ選びは直感で(笑)。「膜修復ってどんな感じなんだろう・・・。」と。生物の知識がなかったので、勉強したいなと思って。
◎DSC_8387.JPGのサムネイル画像
                       S.N.さん
―(吉信)・神崎研のテーマは『生きた細胞の中でナノマシンを創る・操る』ですが、具体的な研究内容を教えて下さい。
M.T. 細胞内のディスフェルリン(タンパク質の一種)を観察して、膜修復が機能している人とそうでない人の細胞の違いを観察しています。ディスフェルリンは膜修復に関与していて、細胞内にないと筋肉の修復が行われず、筋肉が衰退して体が動かなくなるので、普通の人には必ずあるものです。
最初は練習として顕微鏡で筋肉の細胞観察をして、得られた結果から先生と相談し、次にやっていくことを決めていきました。画像撮影して1枚1枚重ねて動画にして動きを追ったり、細胞内の小胞に色をつけて光を当て発光させてディスフェルリンの動きや位置を見たりしています。今はディスフェルリンがどういう部分にあるのか、どういう動きをするのかを観察したり、上手く機能してない人(筋ジストロフィー疾患※※等)の細胞と機能している人の細胞を比較したりしている段階です。
S.N. 今後は、ディスフェルリンの動く速度、活動量、出来ればどれくらい存在するかという量の部分も調べていきたいです。
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ガラスボトムディッシュに捲いた培養細胞の状態を顕微鏡で確認中
※ナノマシン:蛍光ナノ材料で細胞内を観察するもの。
※※筋ジストロフィー:骨格筋の壊死・再生を主病変とする遺伝性筋疾患の総称。多数の疾患が含まれるが、いずれも筋肉の機能に不可欠なタンパク質の設計図となる遺伝子に変異が生じたためにおきる病気。

―実験室へ通う頻度や研究の流れについて
M.T. 研究室は週2回行ってます。火曜日午前中は2人で集まり、水曜午前はN君、木曜午前は僕が行ってます。週にトータルで3~4時間くらいです。細胞が使える状態になるまで1日かかるので、僕たちが来る前日にTAの先輩があらかじめディッシュに細胞をまき、使える状態にしてくれています。
S.N. 今は顕微鏡を使って観察データをExcelにまとめて、速度とか平均をとってグラフにしたりしてます。こうなんじゃないかなという予想は立つけれど、たまたまなのかまだ解明できてなくて仮説の段階です。
M.T. 観察結果や仮説を先生やTAのIさんに話してアドバイスをもらってます。その後話し合ってどうするか決めています。
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顕微鏡で撮影した画像を解析中
―初めての研究活動を通して感じたこと
M.T. 始める前はもっとすぐ結果が出ると思ってました。アドバンスはお盆明けくらいからスタートして今、5か月になりますが、自分では頑張っているつもりでも、実際はなかなか進まないし、結果としては色んなものが得られている訳ではなく、実験で新しい発見が見つかったり、結果を出すのは時間がかかるんだなと改めて感じてます。
S.N. 自分たちや先生が予想したり、考えたりした結果と若干違うんじゃないかということもあります。思ったより結果が出るまで時間がかかり、難しく感じることも多いです。
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ガラスボトムディッシュ内の細胞培養液を実験用液に交換中
―経験してみて良かったことはありますか?
S.N. 学部2年だと授業で学生実験はあるけど、こういう本格的な実験はあんまり体験できないのでいいです。「研究が難しい」とか「結果がなかなかでない」ということを早く経験出来てよかったと思います。
M.T. 来年度は木下・大林・西研に配属予定なのですが、今経験していることがつながって、関連があるものを研究テーマにしてやっていけるかなと思います。木下・大林・西研は医工学に関連する分野でもあり、生物も扱う研究室なので、テーマ選びをする上で先に経験できたことが良かったです。医工学というと"超音波装置等、医者が使える機械を作る""画像処理をもっとよくする"などメカニックなものが多いのですが、それよりも生物のメカニズムを知るなど医学的なことが出来て、その分野で研究していきたいと感じています。

―最後にこれからアドバンスを検討しようとしている後輩に一言お願いします。
M.T. スクールには色んなことがやりたいと思って入ったので、実際に研究できる等、授業だと体験できないことができる所がいいと思います。授業では指針書があってそれに沿ってやっていくだけで、ある程度方法とか得られる結果がわかっているけれど、アドバンスでは自分で考えながらやらなくてはいけないので、大変だけどやりがいでもあります。あとは英語プレゼンテーションなどもあり、普段体験できないことなので、授業がつまらないと思ってる人は、自分から取り組めることが多かったり、新しい経験が出来たりするので、大学生活を頑張るモチベーションになると思います。
S.N. 悩んでるならやってみた方がいいと思います。僕は1年生の時にやりたかったけど予定が合わなくて出来なくて、2年生で始めるのを迷ってる時に1年生からスクールを続けている友人に誘われて始めました。今は思い切ってやってみてよかったなと思います。普段の生活だけだとモチベーションが保てないことがあるけれど、こういうことをやってるとモチベーションになるし、T先輩みたいなすごい先輩に出会えたことも収穫です。知識面も豊富で尊敬しています。
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実験前打ち合わせの様子
Tさん、Nさん、TA担当Iさん、貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!
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