早期卒業予定のため、スクール4年次プログラムを受講中の学部3年Kさんが国際学会を聴講した際の体験談を執筆してくれました!

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皆さんこんにちは.情報工学コース,乾・鈴木研究室所属のK.K.(学部3年)と申します.私は2018/10/31~2018/11/4の5日間,ベルギーのブリュッセルで開催されたConference on Empirical Methods in Natural Language Processing(EMNLP)を聴講してきました.この会議は,自然言語処理という研究分野の世界最大級のもので,今年は世界中から約2,500人が参加しました.

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私自身,学会に参加するのは国内外を含めて初めてだったのですが,今回Step-QIスクールにちょうどいい機会をいただいたことと,弊研究室の先輩方が多く参加するということが後押しとなり,聴講しに行くことを決めました.

結論から申し上げますと,今回この学会を聴講できたことは今後研究をしていくにあたって非常に為になるものになったと思います.口頭発表やポスターセッションの会場を回ることで,自然言語処理の広い分野の中でも,自分が興味のある領域に関する面白い研究を数多く見つけることができました.ここで見た発表が,卒論や今後研究していくテーマを決める上で大きな判断材料にもなりました.

学会の流れとしては,前半にチュートリアルとワークショップが開催されて,後半に本会議行われました.まず,前半の方からお話すると,チュートリアルで自然言語処理の基礎的な内容から話をしてくれるので,研究室の勉強会で扱っている話も出てきていい復習になりました.しかし,一方的に聞いている形式の講演だったので,途中で内容や英語の面でついていけなくなると,それ以降の話も分からなくなってしまうなど,初日から基礎知識や英語力の足りなさを痛感しました.

また,後半の方では,本会議の初日から自分の興味のある研究分野の発表があり,そこの発表を中心に聞きに行きました.私は卒業研究のために,自然言語と画像を両方扱う分野について勉強しており,分野の名前としては複数のモダリティを含む処理をすることから「マルチモーダル」と呼ばれています.自然言語処理におけるマルチモーダルと言うと自然言語と画像というイメージが強かったのですが,今回の発表を聞くとそこに音声も組み合わせたものも複数見られ,研究としては更に先に進んでいるんだということを実感しました.

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学会参加は初めてだったので硬い雰囲気なのかと思っていたのですが,参加者でスーツを着ている人は全くおらず(ジャージで招待講演をしている人すらいた),スライドの中にジョークが混じっていたりして,むしろ軟らかくて楽しい雰囲気でした.また,参加者はみんな名前と所属を書いた名刺を首から下げているのですが,所属を見ると殆どの人が知っているレベルの有名企業や有名大学が多く,改めてトップカンファレンスに来ているんだということを実感しました.学会会場はブリュッセル中央駅に近く,その周りに観光名所もたくさんあったため,学会の時間以外に色々と見て回ることができました.特に,学会の4日目の夜には博物館を貸し切ったパーティーが開催され,貴重な美術品を見ることがでました.

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学会期間中に現地で知り合った日本の企業の方たちとも食事に行く機会があり,色々なお話を聞けたり,私が学生ということでご馳走になったりして,それもとてもいい経験になりました.

本来はこの学年で参加することができなかったはずの学会に参加させていただいて,非常に貴重な経験をすることができ,今後のモチベーションになりました.学会聴講を勧めてくれたり現地でサポートしてくださった研究室の先生・先輩方,並びに参加の機会を与えてくださったStep-QIスクールのスタッフの方々に深く感謝申し上げます.

最後に,今後Step-QIに参加しようか考えている人のモチベーションにもなるかもしれないので,楽しそうな写真を掲載して終わりにしたいと思います.

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A.I.さん応用物理学コース 学部3年)
▼研修先     津田・宮城研究室
▼研修テーマ 『モバイル機器向け超電導ワイヤレス給電への挑戦!』
       担当教員:津田理先生 TA:R.I.さん(工学研究科 電気エネルギーシステム専攻 博士後期課程2年,日本学術振興会 特別研究員DC)
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―なぜアドバンス創造工学で津田研を選んだのですか?
高校生の時に津田先生に出張講義に来ていただいて、その時の超電導のお話にとても興味を持ったからです。実はそれが東北大を志望したきっかけにもなっています。 

―超伝導のどういう部分に興味を持ったんですか?
誰にもわかってもらえないけど、もともと磁石が好きなんです(笑)。高校の物理で「力は接点から作用する」と教わったのに、なんで磁石は触ってないのに力が働くだろうって。さらに超電導マイスナー効果では超電導磁石が浮いて止まってる...その不思議さが魅力でした。

―今のテーマはどのように決まったのでしょうか?
もともと「ワイヤレス給電」という大きなテーマは頂いていたので、細かいところは担当されたTAの方に相談しながら決めました。具体的なテーマを考えるのは、すごく楽しかったです。結構大きなテーマを与えられて、最初どこから手を付けたらいいかわからない状態でスタートして、TAの方に助けてもらいながら、電気回路とか電磁気の教科書を引っ張り出して見直して。だから研究に対してとても愛着があります。「私の研究だぞ」って(笑)

―研究内容は具体的にどんなことをしていますか?
『超電導コイルを用いたワイヤレス給電』です。最新のiPhoneXには裏面にコイルが内蔵されていて置くだけで充電できるようになっています。今使われている銅のコイルを超電導物質に変えて、より高効率化させようという目的です。
 ◎DSC_8329切り抜き(記事用).jpg
オシロスコープを使って実験している様子。だいぶ使えるようになりました!

超電導を使えば電力損失を減らすことができて、大きな電力で急速充電ができるようになります。でもいろいろと難しくて...実はまだ超電導までたどり着けていなくて(笑)、銅のどこに問題があるかに焦点を当てて調べている段階です。

―研究している時はTAの方と一緒に進めることが多いですか?
基本的にはつきっきりで見てもらっています。あとは研究室がテーマ別の小グループに分かれていて、私たちは『非接触班』なのですが、同じグループの先輩に聞くこともあります。
 ◎DSC_8337.JPG
TAのIさんに相談しながら研究を進めています。実験の進め方や知識面で手厚く助けて頂いています。
いつかIさんのような研究者になりたいものです。

―大変な所とやりがいについて教えてください。
大変な部分は、研究には答えがないのでなかなかゴールが見えないところです。まだ仮説を立てる段階にもなくて、4月の学内ポスター発表に間に合うのかちょっと心配です。
一方、やりがいは自分がある程度予想したデータが出た時ですね。「来た~っこれ~!」って感じです(笑)。そこにはとてもやりがいがありますし、嬉しいです。あとは他のアドバンスの受講生より実験している時間が長いみたい(平日3~4日、忙しい時は週1日)で、友人から「すごい頑張ってるねー」と言われると少し優越感を感じて、「私、研究が好きなんだな」って思います。

―今後はどんな風に取り組んでいきたいですか?
とりあえず「超電導にたどり着きたい」です(汗)。もちろん「結果を残したい」というのが目標ですが、研究はそんなに甘くない実感もあります。私はアドバンスで他の人より長い期間研究をやっているので、研究に対する姿勢、モチベーション、「研究ってこういうものなんだ」とちゃんと実感して、本配属に活かしていきたいなと。これからも結果を出せるよう、最大限努力していきたいです。
◎DSC_8339.JPG
実験ノートへは実験データはもちろん、基礎知識や疑問点、自分の気持ちなども書き込んでいます。
研究の全てが書いてあるので、毎日持ち歩いています。

―最後に、Iさんにとってアドバンスの魅力ってなんでしょうか?
「工学部生として一歩リードできること」だと思います。
 
A.I.さん、貴重なお話をいただき、ありがとうございました!
▼もっと詳しい記事が読みたい方はこちら(全文掲載)からどうぞ♪(TAからのメッセージも掲載しています)

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