A.I.さん応用物理学コース 学部3年)
▼研修先     津田・宮城研究室
▼研修テーマ 『モバイル機器向け超電導ワイヤレス給電への挑戦!』
       担当教員:津田理先生 TA:R.I.さん(工学研究科 電気エネルギーシステム専攻 博士後期課程2年,日本学術振興会 特別研究員DC)
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―なぜアドバンス創造工学で津田研を選んだのですか?
高校生の時に津田先生に出張講義に来ていただいて、その時の超電導のお話にとても興味を持ったからです。実はそれが東北大を志望したきっかけにもなっています。 

―超伝導のどういう部分に興味を持ったんですか?
誰にもわかってもらえないけど、もともと磁石が好きなんです(笑)。高校の物理で「力は接点から作用する」と教わったのに、なんで磁石は触ってないのに力が働くだろうって。さらに超電導マイスナー効果では超電導磁石が浮いて止まってる...その不思議さが魅力でした。

―今のテーマはどのように決まったのでしょうか?
もともと「ワイヤレス給電」という大きなテーマは頂いていたので、細かいところは担当されたTAの方に相談しながら決めました。具体的なテーマを考えるのは、すごく楽しかったです。結構大きなテーマを与えられて、最初どこから手を付けたらいいかわからない状態でスタートして、TAの方に助けてもらいながら、電気回路とか電磁気の教科書を引っ張り出して見直して。だから研究に対してとても愛着があります。「私の研究だぞ」って(笑)

―研究内容は具体的にどんなことをしていますか?
『超電導コイルを用いたワイヤレス給電』です。最新のiPhoneXには裏面にコイルが内蔵されていて置くだけで充電できるようになっています。今使われている銅のコイルを超電導物質に変えて、より高効率化させようという目的です。
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オシロスコープを使って実験している様子。だいぶ使えるようになりました!

超電導を使えば電力損失を減らすことができて、大きな電力で急速充電ができるようになります。でもいろいろと難しくて...実はまだ超電導までたどり着けていなくて(笑)、銅のどこに問題があるかに焦点を当てて調べている段階です。

―研究している時はTAの方と一緒に進めることが多いですか?
基本的にはつきっきりで見てもらっています。あとは研究室がテーマ別の小グループに分かれていて、私たちは『非接触班』なのですが、同じグループの先輩に聞くこともあります。
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TAのIさんに相談しながら研究を進めています。実験の進め方や知識面で手厚く助けて頂いています。
いつかIさんのような研究者になりたいものです。

―大変な所とやりがいについて教えてください。
大変な部分は、研究には答えがないのでなかなかゴールが見えないところです。まだ仮説を立てる段階にもなくて、4月の学内ポスター発表に間に合うのかちょっと心配です。
一方、やりがいは自分がある程度予想したデータが出た時ですね。「来た~っこれ~!」って感じです(笑)。そこにはとてもやりがいがありますし、嬉しいです。あとは他のアドバンスの受講生より実験している時間が長いみたい(平日3~4日、忙しい時は週1日)で、友人から「すごい頑張ってるねー」と言われると少し優越感を感じて、「私、研究が好きなんだな」って思います。

―今後はどんな風に取り組んでいきたいですか?
とりあえず「超電導にたどり着きたい」です(汗)。もちろん「結果を残したい」というのが目標ですが、研究はそんなに甘くない実感もあります。私はアドバンスで他の人より長い期間研究をやっているので、研究に対する姿勢、モチベーション、「研究ってこういうものなんだ」とちゃんと実感して、本配属に活かしていきたいなと。これからも結果を出せるよう、最大限努力していきたいです。
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実験ノートへは実験データはもちろん、基礎知識や疑問点、自分の気持ちなども書き込んでいます。
研究の全てが書いてあるので、毎日持ち歩いています。

―最後に、Iさんにとってアドバンスの魅力ってなんでしょうか?
「工学部生として一歩リードできること」だと思います。
 
A.I.さん、貴重なお話をいただき、ありがとうございました!
▼もっと詳しい記事が読みたい方はこちら(全文掲載)からどうぞ♪(TAからのメッセージも掲載しています)
こんにちは。学部3年のNと申します。今回はアドバンス創造工学での体験談を書きつけたいと思います。

【アドバンス創造工学を受講することになったきっかけ】
私がアドバンス創造工学を知ったのは学部2年始めに行われる学部・学科別ガイダンスのときでした。学部始めにはやはり意欲的になるもので、私は何か新しいことに挑戦したいと考えていました。そこで学部2年のうちから実践的な研究をさせていただけるStep-QIのアドバンス創造工学は非常に興味深いもので、アドバンス創造工学の受講を決めたのです。

【アドバンス創造工学で体験したこと】
私は鷲尾研究室に配属され、研究テーマは「ランプ加熱によるレアアースフリー広帯域青色蛍光酸化物薄膜の合成」でした。わかりやすく書くと、「白色LEDに用いる、よく光る蛍光体をレアアースを用いずに作る」です。
私がアドバンス創造工学で学んだことは研究の進め方です。よりよい物を作るためにどのような実験条件を設定し、どのようにデータを整理して、どう次の実験につなげるか。研究ではこのようなプロセスを繰り返し行います。「成膜温度」「成膜時間」「薄膜の構成物質のモル比」「発光・励起スペクトル」「膜厚」「結晶の形状、大きさ」「発光効率」。ざっと挙げるだけでも試料にはこれだけ多くの要素があり、これらが相互に影響を及ぼしています。試料1つ作るのにも優に1時間は超えるため、全ての条件を整えることはできません。その中で傾向をつかみ成果を上げていくことをアドバンス創造工学で経験し、学ぶことができました。

【サイエンス・インカレ】
私は3/3,3/4に立教大学で行われたサイエンス・インカレという全国学生研究発表会に参加しました。サイエンス・インカレでの活動は主に2つ、発表と交流です。
まず始めに発表について書きつけたいと思います。発表方法はスライドによる口頭発表とポスター発表の2つがあります。私はポスター発表部門で参加しました。ポスター発表では発表を見に来てくださった方々にその都度研究内容を説明し、質問にお答えします。ポスター発表の感想は、一言「力不足」です。"専門ではない人に" "簡潔に要点を伝える"。これがどれだけ難しいことか痛感させられました。
次に交流についてです。サイエンス・インカレでは学生同士、または学生と企業との交流が積極的に行われます。例えば交流会(立食会)ではお互いの研究について話したり、雑談をしたりしました。私がこの交流会で感じたのは他の学生たちの熱意です。日本各地には熱意のある人たちがこんなにもいる!!! 普段関わる機会のない人々とお話しできたことは非常に大きな経験だと感じています。
私はサイエンス・インカレを通じて人々から意欲をかき立てられ、さらに自分の実力不足を感じさせられました。今回は賞こそとることが叶いませんでしたが、サイエンス・インカレへの出場は自分にとって非常に大きなものだと考えてます。
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【最後に】
Step-QIかぁ~、どうせ能力の高い人たちしかいないんだろうなぁ~、と思いつつも勇気を出して参加してみたのですが、今では参加してよかったなと思っています。3年次でも参加し、サイエンス・インカレへのリベンジを考えています。皆さんもぜひ参加してみてください。

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