こんにちは,篠原・吉仲研究室 修士1年のY.I.です.私は大学1年生から4年間,Step-QIスクールに参加していました.今回は,その4年間を簡単に振り返った記事を書きたいと思います.

 私がStep-QIスクールに参加したきっかけは,(おそらくですが)水曜日の5限目に開講された特別講義での説明会でした.入学当初,大学では情報科学についてあらゆることを知りたいと意気込んでいた私にとって,半年の間だけ研究室へと通うことのできる,Step-QIのアドバンス創造工学研修などは,とても魅力的に思えました.しかし実際にプログラムが始まってみると,1年次では英語の授業をただ受講するだけの日々.「本当にこのプログラムを取って良かったのだろうか」と疑いつつ,当時は,外国人の先生や一緒に受講している仲間との交流を目的に,毎週の授業に出席していました.
 大学2年生の後期になり,いよいよ最初のアドバンス創造工学研修が始まりました.様々な研究室が興味深いテーマで研修を開講し,その中で私は何をしたいのかという点で,当時の私はひどく悩みました.「そもそも私は具体的に何の分野に興味があって」「興味のある分野ではどのような研究が行われているのか」という点について,研究室のウェブサイトや関連記事を調べながら,真面目に向き合えたのではないかなと考えています.今となっては,早い段階で自分の興味関心を知り,情報科学の世界に向き合うことのできた,非常に良い経験であったと思います.
悩んだ末,2年次では音声処理の研究を行っている,伊藤・能勢研究室を,3年次では自然言語処理の研究を行っている,乾・岡崎研究室を志望しました.先生方,研究室の皆様のご指導のおかげで,2年次・3年次を通して,多くの貴重な経験をすることができました.幸運にも,2年次で口頭発表したサイエンス・インカレでは,サイエンス・インカレ・コンソーシアム奨励賞を受賞しました.何らかの形で外部の方に認めていただけたという経験は,今後の研究に対するモチベーションに大きくつながりました.
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さらに,アドバンス創造工学研修を受講した2年間は,1年次で受講した英語授業の価値を大きく実感できた年でもありました.3年次に,アメリカにあるサンディエゴという都市で開催されたワークショップに実際に参加し,海外の研究者の方々に自分の研究を対面で伝えるという体験をすることができましたが,このとき,1年次の英語授業や,3年次以降に開催される英語プレゼンテーション大会での経験が大きな支えとなりました.

さて,私は現在,篠原・吉仲研究室で,(自然言語ではない)文字列に関する研究をしています.いま私が研究している分野は,今までStep-QIで経験してきた分野にも負けないくらい面白く,奥が深い(そしてピュアな)分野であると思います.
多くの人が4年生で研究室を選び,初めて研究に取り組むことでしょう.それぞれが配属された研究室で,自らが先行する研究分野の専門性を高めていくことになりますが,もし研究に違和感を覚えたとしても,それは「そういうものである」と捉えるほかありません.しかし,Step-QIのプログラムを通して,ほかの様々な研究分野に触れておくことで,今の研究分野を少し離れた視点から見つめることができます.「他の研究分野に少しでも土地勘がある」,これは非常に大きなアドバンテージであると確信しています.
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               卒業式(篠原・吉仲研究室にて)

Step-QIは単に英語能力や技術を向上させてくれるだけのプログラムではなく,早くから様々なことを体験できる,数々の研修を通して,今後の大学生活や研究生活での視野を広げてくれるプログラムです.この4年間を振り返って,Step-QIでの経験はかけがえのないものであったと実感しています.
皆様こんにちは.須川・黒田研究室のM(学部4年)と申します.Step-QIスクールには,入学当初から参加しており,活動も4年目に突入いたしました.本プログラムでは様々な活動に参加できますが,その中でも2,3年生のみが受けられる「アドバンス創造工学研修」についてお話させていただきます.

 アドバンス創造工学研修とは,2年次から専門的な研究に取り組むことができる早期研究プログラムのことです.本来であれば,本学科の研究室配属は3年の12月であり,本格的な研究活動が始まるのは4年生になってからなのですが,この研修により,一足早く研究をスタートさせることができるのです.研究といっても,毎日朝から晩まで!ということはもちろんなく,先生や先輩たちと相談しながら,自分のペースで活動を続けることができます.2年次と3年次で別の研究室を選んでも大丈夫なので,「ここってどんな研究をしているところなのかな,気になる!」「自分はこの分野をやりたいけど,実際の内容ってどんなことをやっているのだろう」「研究室の雰囲気が知りたい」など,そういった気持ちで参加してみるのもありだと思います.私の場合は,自分の興味のある分野を第一に考え,2年次に末光・吹留研究室,3年次に須川・黒田研究室にお世話になりました.どちらも場所や研究内容,環境などの違いがあり,研究室選びの参考となりました.最終的には3年次にお世話になった須川・黒田研究室にそのまま配属となり,夏頃から研究室に通っていたおかげで,先輩たちに可愛がっていただけたり,研究室の雰囲気に慣れることができたり,研究内容は難しいのですが,なにをしているのかがちょっとわかったり,それが勉強へのモチベーションにつながったりと,配属前の大きなアドバンテージになったと思います.また,3年次のアドバンス創造工学研修の結果をもとに,第6回サイエンス・インカレにも出場させていただきました.そのことを踏まえて,今年度の活動を少し振り返ろうと思います.

 まず,スタートは夏休みの後半からで,大体週1,2回程度通っていました.本学科の6セメスターは(今までにちゃんと単位を取り切っていれば)授業数が最も少なく,特に電子コースは1日お休みの日が週に3度もあったので,それを活かして研究を行いました.須川・黒田研究室は主にイメージセンサを扱っている研究室で,半田付けをしたり,回路を組んだり,撮像実験を行ったり,データ処理をしたりなどを先輩たちに手伝っていただきながら取り組みました.本プログラムで推奨されているサイエンス・インカレ(自主研究の祭典,毎年3月に開催される)のエントリー締め切りが11月末だったので,その頃は回数が多めでしたが,基本的には自分のペースで通うことができます.研修の間に芋煮などの研究室のイベントに参加させていただいたり,歓迎会を行っていただいたりと,あたたかく迎えていただきました.また,創造工学研修を受けるにあたり,須川先生とお話させていただいたのですが,研究内容について熱く語ってくださり,それが非常に夢のある内容で,須川先生の熱意に心動かされ,「この研究室なら,一人前の人間になれるのではないか」と感じ,第一で配属を希望致しました.院進学を考えているため,事前にアドバンス創造工学研修を受けたことで,これから先研究室で学んでいく覚悟もできたと思っています.

実験系(4年村田さん)WEB.png新規キャンバス(4年村田さん)WEB.jpg

 そして,前述したように,今回の研修内容をもとにサイエンス・インカレに参加して参りました.
 サイエンス・インカレでは「痛み・採血無しで手軽に測れる非侵襲血糖値センサに向けたグルコース吸光イメージング」と題して口頭部門で発表致しました.初めての研究発表,しかも口頭発表ということで非常に緊張しましたが,時間内で発表内容をまとめる能力や人前で発表する度胸が身についたと感じています.また,書類作成や質疑応答のために原理や先行研究について学んだため,研究内容についてより理解することができました.サイエンス・インカレでは,自分と同じように自主的に研究を行っている他大学の学生さんが多数参加しているので,他分野の研究について知ることができたり,他の参加学生と交流を深めることができたり,それによりプラスの刺激を受けたりと,参加することで感じられることが多数ありました.光栄なことに,「SCREEN賞」という企業賞を頂けたのですが,受賞の有無にかかわらず,参加価値のある研究発表会であったかなと思います.
※受賞の様子については、スクールHP「サイエンス・インカレ受賞のお知らせ」参照。
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以上をまとめますと,アドバンス創造工学研修は通常より一足先に研究に参加することができ,研究室で求められるレベルと自分のレベルとのギャップを知ることで勉強のモチベーションを上げたり,研究室の雰囲気を知ることができたり,学部生ではなかなか得ることができない発表の機会を頂けたりと,様々なアドバンテージが得られる研修です.4月17日には今年度の集大成として,ポスターセッションが開かれるので,ぜひ聞きにいらしてください.拙筆ではありますが,皆様の参考になれば幸いです.

東北大学 工学部
情報知能システム総合学科
須川・黒田研究室 学部4年生
M.M.


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