●アドバンス創造工学研修に申し込んだ動機

あまり白羽の矢が当たるような生活をしてこなかった私ですが,今回はたまたまこのようなブログを書かせていただくことになりました.学部四年の菅野と申します,つたない文章ですが誰かの参考になればと思います.

 私は学部二年,三年と計二回のアドバンス創造工学研修安藤(晃)・高橋研究室にお世話になりました.こちらの研究室はプラズマを研究対象としており,電気推進機(人工衛星のエンジン)や核融合発電に欠かせない装置の研究など幅広い研究を行っています.

 私は昔から宇宙や航空に関わる研究がしたいと思っていたので(なぜ機知ではないのだ,と突っ込まれそうですが...割愛)入学当初からこの研究室に行ってみたいなあと思っていました.そこでこのStep-QIスクール,またアドバンス創造工学研修(以下,研修)に取り組んでみようと思ったわけです.

 恥ずかしながら"私はこんな研究がしたいんだ!!"というような強い動機からではなく大学の研究とはどのようなものか早めに触れておきたい,というような思いで申し込みをしました.


●アドバンス創造工学研修と授業の両立

 4セメスターから私の研修は始まりました.詳しい研究内容は省略しますが,当時修士1年だった先輩の装置をお借りし,混合ガスを推進剤(いわば燃料)とした際の性能評価を行いました.このときは当時3年生だった先輩と二人で行いました.私はエネルギーインテリジェンスコース所属ですが,エネの4セメスターはなかなかに授業も多く,また授業の難易度もなかなかに高かったと覚えています.また一緒に研修を行った先輩は留学をしていた関係で自分よりも多い授業数でした.(これが本当にすさまじく二つのセメスターを同時に行っているようなものだったので私は先輩を本当に尊敬していました.学生実験が一週間に二つあるんですよ!?1つでも大変だったのに...)

 私たちが行った研修は機械を用いて実験を行い,その結果を解析するところまでがひとまとまりだったので1回の研修にかかる時間は3時間ほどだったと思います.ですから午後5時から8時までというような感じでした.またこの年はサイエンス・インカレという全国の学部生による研究発表会にも申し込みをしたので,この準備にもかなり時間がかかりました.TAをしていただいた研究室の先輩方に助けられながらも夜10時近くまでかかった日もありました.そのため私はレポート,課題などは研修のない日で終わらせられるように調整していました.私はそれでなんとかなりましたし,先述のとおり私よりも大変な状況であった先輩も(なぜか涼しい顔で)乗り越えていたのでしっかり自分の予定を調整できれば大丈夫なように感じます.

 もしも,アドバンス創造工学研修と勉強の両立が不安だという人がいましたら,今までのStep-QIの先輩方がやれてきたことが証明しているように,まったくもって心配ないのでぜひ参加してみてください.(と書きつつも,私はだいぶ3年生の先輩に頼ってしまっていました...本当にありがとうございました.)


●研究室生活におけるアドバンテージ

 そんなこんなで私も四年生になり,研修でもお世話になっていたこの研究室に配属されました.では,アドバンス創造工学研修で実験していたテーマにこれからも取り組もうとしているのか?-------実はそうではありません.まず私は2年次と3年次で異なるテーマに取り組みました.更に,私はこの研修を通して研究に対する考え方も少し変化しました.そんなわけで私は今,全く別のテーマを希望しているわけです.

 しかし,この別のテーマを希望することができたのは,アドバンス創造工学研修で2年間研究室にお世話になり,私がしたい研究というものを考える機会を得ることができたからだと思っています.今までは漠然としかやりたいことが言えませんでしたが,今は"これを研究してみたい"といえるようになりました.

 私の場合はずっと同じ研究室で研修させていただいたということも関係していますが,そうではなくても"自分がやりたいことはなにか?"ということを突き詰めるいい機会になるのではないかと思います.また発表などの機会も増えるので自然とパワーポイントなども使えるようになりますよ!


●最後に

 なかなかこんな機会をいただけないので,ついついはしゃいで長文になってしまいました.
私は強い意志などではなく,正直なんとなくで続けてきましたが,そのぐらいの気持ちで続ける,というのも案外大切なのかもなあと今回振り返ってみて思いました.最後にこのような貴重な機会をいただいた事務局の皆様に感謝いたします.ありがとうございました.(申し訳程度ですが,研修中の写真を上げておきます)

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                  スラスターを実際に動作させるチャンバーの内部

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                  MPDスラスタと呼ばれる電気推進機

                                                                        安藤(晃)・高橋研究室  学部4年  菅野将輝
はじめまして。
私は学部2年~4年の間にStep-Qiスクールを受講していた細谷です。
先月東北大学を卒業し、今は大学院通信工学専攻( 尾辻・末光(哲)・ボーバンガ研究室)にて研究を続けています。

私の大学生活は部活もサークルも無いキャンパスライフでした。しかし、Step-Qiにて開催されている「アドバンス創造工学」が何にも代えがたい経験を与えてくれました。

学部2年では末光(眞)・吹留研究室、学部3年では鷲尾・小谷研究室にてアドバンス創造工学を受講しました。末光研究室では炭化ケイ素の結晶成長について、鷲尾研究室ではゲルマニウム結晶成長について研究しました。材料は違いますが、どちらも結晶成長についてです。

さて、アドバンス創造工学はサイエンス・インカレに出ることを一つの目標としています。私は学部2年で口頭発表、学部3年でポスター発表が採用され、発表してきました。受賞することはできませんでしたが、同年代の熱意を持って研究してる人がどんな感じなのか、ということがわかったり、私の大好きな半導体を作っている会社の方々と交流出来たり、世界が広がる経験でした。

◎細谷さん2013インカレ (口頭).JPG

◎細谷さん2013インカレ.JPG
◎細谷さん2014インカレ(ポスター)修正.JPG

また、学部2年では指導教員である末光先生からの提案で、学会で発表もしてきました。しかも2回も。
初めて体験する学会は、インパクトの有る発表やプロの研究者からの鋭い指摘などどれも新鮮で、刺激のあるものでした。ポスター発表だったので、指摘をしてくれた方と直に議論でき、勉強になりました。

この2年間のアドバンス創造工学を通して、研究のやり方、実験はこう進めて、サンプル評価はこうして、考察はこうして、結果はこうやってまとめて、こんな感じで発表する、という流れを勉強できました。例えば結晶についての研究だと、ただ実験して評価するだけでなく、結晶の原子模型を眺めてどの原子が結晶性を崩す原因なのか一日中考えたりなど、実験結果から考察する手法の一部が勉強できました。
学部4年ではどのアドバンス創造工学でも選ばなかった尾辻研究室にて化合物半導体の研究を行い、今も続けています。今の研究では、末光研究室・鷲尾研究室で勉強したすべての事が活かせています。

研究をやっていると、自然と関連する講義の勉強にも熱が入ります。その結果かどうかはわかりませんが、卒業時に工学部長賞をいただくことができました。同時に、Step-Qiを取りまとめていた松浦先生、安藤先生が工学研究科長教育長賞を受賞されたのも嬉しい限りです。

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Step-Qiを通して、学部生では経験できないことを数多く経験することができました。感謝です。
そして、後輩たちにもオススメします。

                                                                     尾辻・末光(哲)・ボーバンガ研究室 修士1年 細谷 友崇

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