第5回討論会「大学教育では専門教育に加えて何を教えるか/育むべきか」
【日 時】2022年8月4日(木)13:00-16:00
【開催方法】コロナ禍のためWEB形式のみ
【場 所】
【主 催】工学研究科 先端学術融合工学研究機構(令和CAST)社会インパクト推進ユニット
【座 長 団】
経済学研究科 秋田次郎教授
工学研究科 フィールドデザインセンター長 本江正茂准教授
工学研究科 久田 真教授
農学研究科 小倉振一郎教授
東北アジア研究センター 高倉浩樹教授
医工学研究科 永富良一教授
高度教養教育学生支援機構 山内保典准教授
工学研究科 社会インパクト推進ユニット長 金井 浩教授
【ね ら い】様々な社会課題が一層深刻化する一方,それらの解決の糸口さえ見えてこない現状において,社会的共通資本としての大学の役割は一層重くなっている。東北大学「社会にインパクトある研究」が発足して数年間が経過し,各プロジェクトにおいて社会課題解決の難しさが次第に明らかになってきている。
日本は,終戦後の貧しい段階から出発し,先進工業国が既に開発した技術を導入することで,産業界を効率的に高度化し経済成長も達成してきた。しかし,世界最高水準の経済の段階では,新しい技術によってのみ経済成長が達成される状況に変わり,日本では官民を挙げてイノベーションの創出を目指している。しかし,本研究科 故岡本行夫 特任教授がトップリーダ特別講義で「日常を変えてしまう程の“新しい基本概念”(鉄砲,蒸気機関,自動車,電球,電話,飛行機,ロケット,潜水艦,DNA二重螺旋構造,液晶,コンピュータ,…)は,みな欧米から出ている。日本が国際的一流国になったと考えるのは大きな錯覚」と指摘されたように,どのような製品を市場に出せば「新しい価値」を創ることができるかには,明治期以降の大学での専門科目の修得だけでは不足しているのかもしれない。一方,古代ギリシア以来,「人間が本来持っている固有の能力を最大限に発揮することに“幸福”がある」と指摘されている。したがって,学生に秘められた“個々の能力”を最大限に活かすための教育と,それらを活かして新しい価値を生み出し社会課題解決に貢献するイノベーションの姿が望ましいと言える。そのため第5回討論会では,「大学教育では専門教育に加えて何を教えるか/育むべきか」をテーマに設定し,討論を行いたい。
【申込方法】以下でご登録下さい(東北大アカウントから)。(締切:8月2日(火)17:00)
Google Form
問合せ先:工学研究科 研究推進課研究推進係 担当:千葉
E-mail:eng-ken@grp.tohoku.ac.jp
【次 第】
全体説明………社会インパクト推進ユニット ユニット長 金井 浩
討論提供………各討論者は10-20分間程度発表,残り1時間程度は自由討論
1.専門性と教養の相乗効果 …………………………………
山内保典 准教授(高度教養教育学生支援機構)
2.今,工学部・工学研究科の教育において必要なこと …
服部徹太郎 教授
3.討論 ………