人材育成計画

業績に応じたRAとポスドクの雇用(継続)


  世界は、20世紀的工業社会から21世紀の高度情報化社会への新しい潮流の中にあるとともに、高度な情報エレクトロニクスがその基盤となります。その認識のもとに、人間性豊かなコミュニケーションを可能とするグローバルネットワークの実現に向けて、以下のような技術者および研究者を育成することを目標とします。


(1)
学術ならびに産業の幅広い分野に対する深い理解力をもつ人材
(2)
国際的に活躍し、研究開発のリーダーシップを発揮できる人材
(3)
実学を重視し、独創的学術分野や新産業を創出する能力をもつ人材

 上記3点は現行の教育課程だけでつくりだすことは難しい。そこで、本プログラムにおける具体的な教育研究システムとして、21世紀COEにおいて設置したQIスクールを継続・発展させ、ν-QIスクールとします。これは、おもに博士後期課程学生とポスドク等の若手研究者の教育と研究支援をおこなうとともに、国内外での武者修業(Errantry)的なトレーニングを基本とした“エラントリ教育”を集中的に実施する教育研究支援組織です。QIスクールは、第三者外部評価および中間評価において、その機能がきわめて高く評価されていたものです。


(a)
RAグループ研究奨励制度(新規): リサーチアシスタント(RA)学生に対して、研究組織運営と研究リーダーシップのトレーニングを行うとともに、博士論文研究を支援する目的で、研究計画書と業績の評価に応じて申請グループに最高200万円程度の研究費を支給します。
(b)
外国人教育者による実践コースの設置と単位化(新規):博士後期課程のカリキュラムの中に、招聘外国人教育者による「研究・実験指導」、「講演・論文作成指導」、「討論指導」等を継続的に行うコースを設け、必修単位として定着させます。
(c)
スーパーインターンシップ(3〜6ヶ月滞在)(継続)と特別研修単位化(新規):博士早期修了を一層促進し、産業界、独立法人研究所、海外研究機関等へ派遣し武者修業をおこなわせ、強靭なエリート博士の輩出をはかります。これを博士後期課程の特別研修単位として認定し、普及を拡大させます。また、この制度は、ポスドク・助手等の若手にも拡大的に適用し、広い視野を持ち次世代の科学技術分野において世界的に活躍する人材を育成します。
(d)
業績に応じたRAとポスドクの雇用(継続): 競争的環境下の若手の刺激という意味で、業績に応じて3段階の給与のもとでRAとして雇用し、学生の研究を支援するとともに、国際的な競争環境をつくります。同様に、ポスドクを雇用し、学生指導にもあたらせ、事業推進担当者とともに教育と研究にあたらせます。
(e)
学生が企画運営する国際会議(継続)と特別研修単位化(新規):RA学生が企画運営するミニ国際会議を定期的に開催し、英語での発表討議能力を養成しながら研究組織運営とリーダーシップの訓練を行います。この企画運営を博士後期課程の特別研修単位として認定します。