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2022/04 15 受賞

電子工学専攻の岩本祐汰さん (金子・加藤研究室) が第51回応用物理学会講演奨励賞を受賞

 工学研究科 電子工学専攻 金子・加藤研究室修士1年の岩本祐汰さんが,『第51回応用物理学会講演奨励賞』を受賞し,第69回応用物理学会春季学術講演会(2022年3月22~26日開催)において授賞式ならびに受賞記念講演が行われました.
 この賞は, 応用物理学会が主催する第82回応用物理学会秋季学術講演会(2021年9月10日~9月13日開催)において, 優れた口頭発表を行った学生に贈られる賞で, 「その場観測による単層WS2のインキュベーション時間決定機構の解明」のタイトルで発表し, 熱CVD法による原子層材料の合成に関する発表が評価され今回の受賞に至りました.
 二次元シート材料であるTMDは半導的な性質を有しながら柔軟性や光透過性を有しているため,次世代の光電子デバイスへの応用が期待されています. しかしTMDをデバイスに応用するためには様々な課題が残されており,特に高品質TMDの合成に必要不可欠な合成機構に関しては,その多くが未解明でした. そこで今回の研究では本研究グループが近年独自に開発したその場観測CVD法を用いて,詳細な合成機構解明を試みました.その結果, TMDの核発生が前駆体の拡散律速と化学ポテンシャル差由来の成長駆動力律速のバランスで決まることを実験的に初めて明らかとしました.

【受賞タイトル】:「その場観測による単層WS2のインキュベーション時間決定機構の解明」
受賞者: 岩本 祐汰

学会名:第51回応用物理学会

【詳細URL】: https://www.jsap.or.jp/young-scientist-presentation-award/recipients51

賞状

賞状


【問い合わせ先】
東北大学大学院 工学研究科
金子俊郎 教授
TEL:022-795-7116,  MAIL:kaneko※tohoku.ac.jp(※を@に変換してください)

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