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2023/11 02 受賞

電子工学専攻の武田一希さん(金子・加藤研究室)が第54回応用物理学会講演奨励賞を受賞

工学研究科 電子工学専攻 金子・加藤研究室博士2年の武田一希さんが『第54回応用物理学会講演奨励賞』を受賞し,第84回応用物理学会秋季学術講演会(2023年9月19~23日開催)において授賞式ならびに受賞記念講演が行われました.
この賞は,応用物理学会が主催する第70回応用物理学会春季学術講演会 (2023年3月15~18日開催)において,応用物理学の発展に貢献しうる優秀な発表をした若手研究者に贈られる賞で,プラズマと液体界面の化学反応機構に関する研究発表が評価され今回の受賞に至りました.
プラズマと液体の界面を持つ放電形態は,化学反応性の高い活性種をその場で生成し対象へ供給する手段として,医療・農業・環境科学の分野での幅広い活用が期待されています.
しかし,界面近傍,すなわち液表層における化学反応機構はその多くが未知であり,結果として活性種供給を精密に制御できないという問題がありました.そこで本研究ではプラズマ中へ高速かつ微細な液体を通過させる新たなプラズマ―液体実験系を構築することで,従来困難とされていた寿命が1秒以下の短寿命活性種の分布や反応過程を実験的に検出することに成功しました.
特に,半減期が3 ms程度の活性窒素種の検出に初めて成功し,その正体が三酸化二窒素である可能性を見出したことが評価され,今回の受賞に至りました.

【受賞題目】プラズマ―高速水流を用いた液相短寿命活性窒素種減衰の実験的検出
【受賞者】武田一希
【学会名】公益社団法人 応用物理学会

【関連URL】https://www.jsap.or.jp/young-scientist-presentation-award/recipients54

賞状

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【問い合わせ先】
金子俊郎
TEL:022-795-7116
MAIL:kaneko※tohoku.ac.jp
(※を@に変換してください)

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