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2024/01 22 受賞

電子工学専攻の武士将熙さん (金子・加藤研究室) が『IEEE Sendai Student Awards 2023』において『The Encouragement Prize』を受賞

工学研究科 電子工学専攻 金子・加藤研究室修士2年の武士将熙さんが、2023年度電気関係学会東北支部連合大会(2023年9月5~6日開催)において、『IEEE Sendai Student Awards 2023 The Encouragement Prize』を受賞し、2023年12月22日に東北大学青葉山キャンパスにて授賞式が行われました。

この賞は、2023年度電気関係学会東北支部連合大会Student Sessionの発表の中から、 優秀な発表をした学生に贈られる賞で、大気圧プラズマ技術により空気から合成した五酸化二窒素(N2O5)の土壌・液相への硝酸イオン(窒素肥料)変換効率計測や,N2O5を用いた植物への窒素施肥に関する発表 (タイトル:Nitrogen Fertilization and Dissolution Efficiency with Plasma Generated Dinitrogen Pentoxide)が評価され今回の受賞に至りました。

本発表は、小型・可搬・小電力(100W程度)なプラズマ装置により,空気を電力のみで窒素肥料(硝酸イオン)へと,効率的に即時に変換する新たな窒素固定の仕組みを提案しています.集約・定置・大型設備を用い、長時間のプロセスが必要な従来の窒素固定技術と異なり,本発表は空気を中間物質としてN2O5に変換することを提案し、関連する必要諸元を明らかにしたことで,植物への窒素施肥効果を実証しています。
N2O5は、強力な酸化・ニトロ化能を持つという特徴から、幅広い分野で高い応用潜在性を有している物質です。
しかし、熱分解しやすく、水との反応性が高いことから、保管が極めて困難であり、広く研究・利用されることはありませんでした。
本研究グループは、空気からN2O5を選択的にその場合成するプラズマ装置の開発に世界で初めて成功した経緯から、医療・農業・環境分野へのN2O5の利用を開拓する研究活動を行っております。
本研究はこれら多岐に渡る応用検討の一環であり,更なるN2O5の応用推進を期待させる成果であると言えます。

【受賞題目】Nitrogen Fertilization and Dissolution Efficiency with Plasma Generated Dinitrogen Pentoxide

【受賞者】武士 将熙

【大会名】2023年度電気関係学会東北支部連合大会

賞状


【問い合わせ先】
金子俊郎 教授
TEL:022-795-7116
MAIL:kaneko※tohoku.ac.jp
(※を@に変換してください)

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