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2024/03 08 受賞

修士2年角川颯哉さんと高橋准教授の論文が,Physics of Plasmas誌のFeatured Articleに選出されました

当該研究グループでは,宇宙空間で使用する大電力エンジンの実現に向けて,無電極での作動を可能とする磁気ノズルプラズマ推進機の開発を進めてきました.
通常の電気推進機では質量の大きなイオンが推力を担っていますが,これまでの研究で当該方式では電子が推力のエネルギー源であることが示唆されてきました.
今回,修士2年角川颯哉さんと高橋准教授は,イオン加速を抑制した状態で推力が発生するのかを検証するために,磁気ノズル配位においてプラズマ中の電位・電場がほぼゼロの状態を作り出し,磁気ノズルによる推力成分の直接計測を行いました.
その結果,電子圧力と磁気ノズルの磁気圧が相互作用することで,電子のみでも推力が発生することを実証し,Physics of Plasmas誌 (AIP Publishing)のFeatured artcleに選出されました.

【論文情報】Soya Sumikawa and Kazunori Takahashi,
"Measurement of a force imparted to a magnetic nozzle by electron diamagnetism"
Physics of Plasmas, 31, 034501 (2024)
https://doi.org/10.1063/5.0192917

【問い合わせ先】
高橋和貴 准教授
東北大学 大学院工学研究科 電気エネルギーシステム専攻
TEL : 022-795-7064
Email: kazunori.takahashi.e8[at]tohoku.ac.jp([at]->@に変換下さい)
Web : https://sites.google.com/tohoku.ac.jp/pdp-lab

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